研究課題/領域番号 |
05680488
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
村本 茂樹 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (50033121)
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研究分担者 |
岡村 秀雄 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (90253020)
中島 進 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (60033122)
青山 勲 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (10026239)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 水質汚濁 / 金属コンプレキサン / 界面活性剤 / 金属毒性 / 金属集積 / 水生動植物 / 水質浄化 / 生物分解 / 魚類 / 水汚濁制御 / 金属溶出 / 藻類 / 水圏生態系 / 人工コンプレキサン / 環境浄化 / 微生物分解 |
研究概要 |
1 環境水(都市河川、湖沼)中のコンプレキサンによる汚濁は、EDTA,NTA等は濃度的には低濃度である。しかし、界面活性剤による汚濁は人間活動の周期に呼応して濃度変動を示し、朝、昼、夕の食事時間あるいは洗濯時間に顕著な濃度上昇が見られた。また、市街地河川ことに流速が小さく淀む地点では微生物分解、土壌や植物への吸着および清水による希釈等による濃度低下が認められた。平均濃度から季節的には冬>秋、春>夏の傾向がみられ水温に依存した結果となった。 2 植物体に及ぼすコンプレキサンの影響は、EDTA,NTAの場合、植物の発芽から3週間程度までの添加栽培実験では河川水中濃度の100倍程度では顕著な影響は出現しないが、陰イオン界面活性剤はやや生育に影響が発生し、特に根部の伸長に影響が発生した。また、陰イオン界面活性剤の植物体中への移行集積は暴露濃度および暴露時間に比例して増大する傾向が確認された。 3 かび臭気物質を産生する藻類の増殖にはコンプレキサンが必要であるが、藻類の種類およびコンプレキサンの種類に依存し、鉄濃度の4モル倍量の添加で増殖阻害が発生するもの、あるいは15モル倍以上の過剰添加でも良好な増殖を示すものもあることが判明した。 4 磁気および波動等を利用した水活性化機器を用いて、コンプレキサ汚濁水中での藻類の表面細胞の破裂による増殖抑制効果を一部に認めた。すなわち、富栄養化に伴う藻類やプランクトンの繁殖を助長に働くコンプレキサンによる汚濁を微弱エネルギーを用いて制御および修復できる可能性が認められた。
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