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カタラーゼ遺伝子の転写抑制因子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 05680594
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関鳥取大学

研究代表者

遠藤 英也  鳥取大学, 医学部, 教授 (40037320)

研究分担者 伊藤 敬三  鳥取大学, 医学部, 助手 (40213037)
佐藤 建三  鳥取大学, 医学部, 助教授 (40113196)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードカタラーゼ / 転写調節 / 転写抑制因子
研究概要

生体内で発生する活性酸素・過酸化水素を代謝し、無毒化するヘムタンパク質酵素であるカタラーゼは、肝臓や腎臓などで強く発現しているが、細胞の癌化にともない著しく抑制されている。この発現低下の分子機構を解明する目的で、ラットカタラーゼ遺伝子を単離し、転写調節領域の構造を解析したところ、これまでに次のことが明らかになった。(1)プロモーター領域にはTATA boxがなく、数個のCCAAT boxとGC boxをもち、さらに複数の転写開始点がみられた。(2)CAT assayとin vitro transcriptionよりG rich塩基配列がカタラーゼ遺伝子の転写抑制に強く関わっていることが示された。
そこでこのG-richサイレンサーエレメントのコア配列をプローブにして、λgtll cDNAライブラリーをサウスウエスタン法によってスクリーニングしたところ、SW2クローンを得た。このクローンがコードするタンパク質(CSBPと名付けた)の構造とDNA結合の特異性、転写における機能を解析した。その結果、(1)45kDaのコード領域には、プロリンの繰り返し配列が見られるが、特徴的なDNA結合蛋白の構造はみられない。(2)G-rich二本鎖DNAに特異的に結合するが、C-rich一本鎖DNAにより強固に結合する。dG-またはdA-,dT-stretchにはほとんど結合できない。(3)CSBPを発現するベクターとG-rich配列をもつCATレポータープラスミドのコトランスフェクション実験から、CSBPが転写抑制因子であることが示唆された。(4)アルブミン遺伝子、アルドラーゼB,OTC遺伝子の上流領域にみられるG-rich配列を用いてCAT assayを行ったところ、強い転写抑制が見られた。
以上の結果から、G-richサイレンサー配列のC-stretchにCSBPが強く結合し転写が抑制されるメカニズムが示された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Ito: "Cloning and characterization of a single-strand DNA binding protein that specifically recognizes deoxy cytidine stretch." Nucleic Acids Res.22. 53-58 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] A.Okada: "Expression of amyroid beta-protein precursor mRNAs in cultured skin fibroblasts taken from patients with dementia of the Alzheimer type." Dementia. 5. 55-56 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takenaga: "Calcium-dependent binding of a protein derived from mRNA pEL98 or 18A2 that is homologous to S100 protein to nonmuscle tropomyosin." J.Cell Biol.124 (印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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