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自己・非自己識別機構の分子進化

研究課題

研究課題/領域番号 05680600
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

橋本 敬一郎  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (70192268)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード主要組織適合性抗原 / 進化 / 魚類
研究概要

我々は、本年度、硬骨魚類MHC遺伝子の種類及び数の拡大に関する研究成果を報告した(Okamura et al.,Journal of Immunology 151,188-200(1993))。PCRを用いて、コイ及びギンブナのgenomic DNA及びmRNAより複数種類のMHC遺伝子を得て解析した結果、以下の事が明らかとなった。数種類のコイ科魚類クラス I プローブを用いて行なったSouthern Hybridizationの結果は、各々のプローブが複数本のバンドを検出し、従って、コイ科魚類のgenomeには、多数のMHC遺伝子が存在する可能性が示された。解析したMHC遺伝子のalpha3ドメインは比較的保存されているが、alpha1、alpha3ドメインは相互にかなり異なっていた。しかしながら、DNA配列から推定されるコイの分子のアミノ酸配列を哺乳動物や鳥類の配列と比較すると、ヒト及びマウスの分子において明らかにされているペプチド抗原のN末端及びC末端と相互作用するMHC分子のアミノ酸残基の一部が、コイ科魚類の分子においても保存されていることが明らかとなり、それらのアミノ酸の重要性が示された。PCRにより、alpha1ドメインの解析を行なった結果、複数種類が得られ、それらはペプチド抗原が結合するalphaヘリックス領域と推定される数カ所でアミノ酸の多型性を示した。
今回の実験結果は、4億年以上前にヒトに至る脊椎動物の系統から別れたと考えられる硬骨魚類においてMHCクラスI遺伝子の多様なメンバーの存在を証明し、MHC分子の進化に関する重要な知見を与えた。現在、軟骨魚類における解析も進めており、更にMHC分子の進化の理解に貢献し得ると期待される。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Okamura,K.et al.: "Expansion of genes that encode major historompatibility complex class I molecuiles in cyprinid fishes." Jowrmal of Immanology. 151. 188-200 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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