研究課題/領域番号 |
05680606
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
尾張部 克志 名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (90109257)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ヘミデスモソーム / 接着分子 / 類天疱瘡接着分子 / 類天疱瘡抗原 |
研究概要 |
細胞・基質間接着装置であるヘミデスモソームの接着分子の構造と機能を明らかにするため、180kDのヘミデスモソームの膜貫通タンパク質について研究実施計画に従い研究を進め、以下の成果を得た。 1 可溶性180kD分子の検出:界面活性剤処理により可溶化される180kD分子が組織細胞中にも培養細胞中にも存在することを、蛍光抗体法と免疫ブロット法を用いて証明した。 2 可溶性180kD分子の細胞内における存在状態:180kD分子が細胞外領域にコラーゲン様ドメインをもつことを利用して、細胞をコラゲナーゼ処理し、分子の影響を細胞外および細胞質部分をそれぞれ認識するモノクローナル抗体を用いて調べた。その結果、可溶性分子はすべて細胞膜タンパク質として発現されていることが明らかとなった。 3 可溶性180kD分子を大量に発現している細胞の発見:数種の細胞の検定から、他の細胞は180kD可溶性画分が10%以下であるのに対しウシ乳腺由来のBMGE+H細胞は60%以上であることを見いだした。 4 可溶性180kD分子の分子形態の解析:BMGE+H細胞の発見により以下の成果が得られた。 1)可溶性180kD分子をショ糖密度勾配遠心法で沈降係数を測定し、7Sを得た。 2)可溶性180kD分子の架橋実験および還元、非還元状態での2次元ゲル電気泳動法により、この分子が3量体を形成していることを示した。この結果は可溶性分子がコラーゲン型3重螺旋構造をとっていることを示唆している。
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