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ヒト染色体セントロメア領域を構成するDNAと蛋白質の相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 05680607
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関名古屋大学

研究代表者

依田 欣哉  名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助手 (30126916)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード染色体 / セントロメア / α-サテライトDNA / CENP-B / CENP-A / DNAと蛋白質の相互作用 / ヌクレオソーム構造 / ヌクレオソーム構造のポジショニング
研究概要

ヒト染色体セントロメア領域において形成されるセントロメア特異的な高次構造をDNAと蛋白質の相互作用の観点から解明するために以下の研究を行った。(1)ヒトと同じ霊長類に属するアフリカミドリザル(AGM)由来のCENP-B遺伝子をクローン化し、その全塩基配列(^〜2kbase)を決定した。CENP-BのDNA結合領域及び二量体形成領域はヒトとAGMとで100%一致していたが、セントロメア上のCENP-Bの存在様式は大きく異なることを示唆する結果を得た。(2)ヒトCENP-Bと3.5^〜3.8kbpの長いDNAを用いてin vitro結合反応を行い、CENP-BがCENP-B box一個を持つDNAに対しては二分子のDNAを束ね、CENP-B box二個を持つDNAに対してはループ構造を形成することを明かにした。αサテライトDNA、コアヒストン、CENP-B三者複合体のin vitro形成に成功し、その複合体の構造を解析した。ミクロコッカルヌクレアーゼ(MNase)フットプリント解析を行いCENP-Bがコアヒストンと相互作用することによりヌクレオソーム構造のポジショニングを引き起こす機能を持つことを示す結果を得た。これはセントロメア特異的なヌクレオソーム構造を解明する上で極めて重要な発見である。(3)ヒト染色体セントロメア領域を特異的に認識するヒストンH3様蛋白CENP-Aを大量精製しアミノ酸配列の一部を決定した。CENP-Aの可溶化に関する研究を行い、コアヒストンにCENP-Aを組み込ませ複合体形成を行うことを可能にした。今後CENP-Aを含むコアヒストンとDNA,CENP-B複合体形成を行いその構造解析を行う。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 依田欣哉: "ヒト染色体セントロメア領域を構成するDNAと蛋白質の相互作用-CENP-B・アルフォイドDNA複合体の構造-" 第16回日本分子生物学会年会. 396 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 森下節夫: "抗セントロメア抗原タンパクCENP-Aの精製" 第16回日本分子生物学会年会. 396 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 依田欣哉: "ヒト染色体セントロメア領域を構成するDNAと蛋白質の相互作用-CENP-Bはヌクレオソーム構造のポジショニングを引き起こす-" 第11回ワークショップ「染色体・核・細胞情報の階層性とそのネットワークについて-. 19 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Kinya Yoda: "CENP-B Causes Nucleosome Positioning on the α-Satellite DNA of Human choromosomes" Cold Spring Harbor Meeting The Cell Cycle. (May 18-22 '94予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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