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脳内におけるアルギニン生合成系の機能的役割に関する実験形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680663
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中河 志朗  鹿児島大学, 医学部, 教授 (70073666)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアルギニン / アルギニノコハク酸合成酵素 / 一酸化窒素合成酵素 / 中枢神経系 / ニホンザル / アルギニノコハ酸合成酵素 / 一酸化窒素 / 脳
研究概要

中枢神経系に存在するアルギニン合成系の機能的役割を解明するための手がかりを得る目的で、まず最初に、ニホンザルの中枢神経系におけるアルギニン合成系の調律酵素と考えられるアルギニノコハク酸合成酵素(ASS)の分布を免疫組織化学的に検索した。その結果、特定の神経細胞集団において、神経細胞体や樹状突起、軸索終末などが特異なASS様免疫反応陽性をしめした。このことは、ASSが、一般的な神経機能の維持というよりも神経伝達機能に関係していることを示唆した。つぎに、アルギニンは、神経伝達物質として注目されている一酸化窒素(NO)の前駆物質としての役割があることが判明しているので、これとの関連性について検討した。すなわち、ASSと一酸化窒素合成酵素(NOS)との局在について免疫組織化学法や組織化学法などで検索した。その結果、大部分の神経領域では、ASS含有神経細胞がまったく存在しないのにNOS陽性神経細胞が観察される領域が認められたり、ASSやNOSを含む神経細胞が観察されるが、両者の神経細胞の種類が異なる、との結論を得た。しかし、胸髄の側角の神経細胞のように、一部の領域では、NOS様免疫反応が観察され、さらに弱いながらもASS様免疫反応を認めた。これらの事実より、アルギニン合成系と一酸化窒素合成系とは必ずしも直接的な関連性がない領域が、少なくともニホンザルでは確認できた。すなわち、一酸化窒素の前駆物質であるアルギニンを合成するためだけに中枢神経系のアルギニン合成系が存在するのではないことを意味する。また、アルギニノコハク酸合成酵素によってつくられたアルギニノコハク酸からアルギニンを産生するアルギニノコハク酸リアーゼ(ASL)の酵素に対する抗体を用いてニホンザル中枢神経系を免疫組織化学的に検索した。この結果では、神経細胞だけでなく、neuropilにも陽性反応が認められたが、さらに特異性の高い抗体作製に取組んでいる。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 佐伯武頼: "神経に存在する尿素サイクル酵素の役割とNO" Dementia. 8. 133-138 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Satoshi Kuchiiwa: "NADPH diaphorase neurones are evenly distributed throughout cat neocortex irrespective of functional specialization of each region." Neuro Report. 5. 1662-1664 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Saheki, T.: "Nitric oxide and role of the urea cycle enzymes in nervous system." Dementia. 8. 133-138 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kuchiiwa, S.: "NADPH-diaphorase neurons are evenly distributed throughout cat neocortex irrespective of functional specialization of each region." NeuroReports. 5. 1662-1664 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Satoshi Kuchiiwa: "NADPH-diaphorase neurons are evenly distribated throughout cat neocortex irrespective of functional specialization of each region" Neuro Report. 5. 1662-1664 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 佐伯武頼: "神経系に依存する尿素サイクル酵素の役割とNO" Dementia. 8(未定). (未定) (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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