研究課題/領域番号 |
05680667
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | (財)東京都神経科学総合研究所 |
研究代表者 |
市川 友行 (財)東京都神経科学総合研究所, 解剖発生学研究部門, 副参事研究員 (90150193)
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研究分担者 |
清水 俊夫 東京都立神経病院, 神経内科, 医員
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | コリン・アセチル基転移酵素 / 免疫組織化学 / サル / 運動ニューロン / 筋萎縮性側索硬化症 / コリン作動性・受容性 |
研究概要 |
神経難病の一つである筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、コリン作動性である脳幹および脊髄の運動ニューロンが選択的に障害を受けるが、それらの易侵襲性は同一ではない。我々はサルにおいて、コリン作動性ニューロンの特異的指標であるコリン・アセチル基転移酵素(ChAT)に対する単クローン抗体を作製し、光顕免疫組織化学によりALSで障害を受け易い三叉神経運動核、顔面神経核、疑核の一部、舌下神経核および脊髄前角の運動ニューロンはコリン受容性であるが、障害を受けにくい眼球運動神経核および迷走神経背側核のそれらはコリン受容性ではないことを見い出した。この関連性を一層明確にすることは、ALSの病因解明に対する重要なアプローチの一つであると考えられる。 本研究ではサルを用い、先ずfast blueによる逆行性軸索内輸送法とChATの免疫組織化学を組み合せ、ALSで障害を受けにくいアブミ骨筋や肛門括約筋などの会陰筋を支配する運動ニューロンを同定し、それらがコリン受容性であるか否かを解析した。アブミ骨筋を支配する運動ニューロンは、顔面神経主核の吻側部に存在しており、小型でコリン受容性ではないことが強く示唆されたが、3頭のサルでいずれもfast blueが顔面神経にも取り込まれており最終的な結果はまだ出ていない。また、肛門括約筋を支配する運動ニューロンの同定は簡単であったが、仙髄に存在するそれらの免疫組織化学像は明確ではなく、今後さらに検討を要する。一方、顔面神経核や脊髄前角の運動ニューロンがコリン受容性であることを電顕免疫組織化学的に証明するため、単クローン抗体を用いたが固定法など種々の制約があり不可能であった。しかし、遺伝子工学的手法を用いて作製したラットのChATに対する抗血清はサルのChATとも交叉し、これを用いた電顕免疫の可能性は高く、早急に解析する予定である。
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