研究課題/領域番号 |
05680701
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
青木 藩 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50001871)
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研究分担者 |
中園 嘉巳 (中園 嘉己) 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30180300)
里見 肇 (里美 肇) 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10045445)
藤戸 裕 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40133144)
藤戸 裕 札幌医科大学, 医学部, 講師 (49024013)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 上部頚髄呼吸性ニューロン / 大脳性入力 / 皮質脊髄路 / 赤核脊髄路 / 横隔神経核 / ネコ / PHA-L / 上部頸髄呼吸性ニューロン / 頸髄呼吸性ニューロン / 横隔膜運動ニューロン / 大脳脚 |
研究概要 |
平成5年度〜6年度にわたる研究により脳幹・脊髄呼吸神経機構に対する大脳性入力の作用を微小電気刺激法および組織学的方法により解析し,重要な知見を得ることができた.初年度はネコの皮質脊髄路線維による下行性接続について解析し,大脳皮質運動野または大脳脚を微小電気刺激(100μA以下)することにより,頚髄呼吸性ニューロンおよび横隔膜運動ニューロンに潜時の早い促通効果とそれに引き続く抑制効果があることを明らかにした.赤核脊髄路線維の下行性入力の呼吸性ニューロンに対する作用はほとんど認められなかった.数例で横隔神経発射に弱い促通効果のみが認められた.次年度はこの大脳からの下行路の接続に関し組織学的裏付けを行なった.ネコ大脳皮質の感覚運動野に標識物質(PHA-L)をガラス微小電極を用いて微量注入し,標識線維の走行の有無を調べた.注入と反対側の上部頚髄の蛋白質中間帯外側および下部頚髄の蛋白質中間帯および横隔神経核前角に標識線維が分布しているが確認された. これらの研究成果から,脳幹から脊髄にまたがる呼吸神経機構に対して,大脳性入力としては特に皮質脊髄路線維による下行性入力が重要であることが示唆された.
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