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MPTPによる神経細胞破壊機構解明への新たなるアプローチ-In vivo voltammetry法による研究-

研究課題

研究課題/領域番号 05680705
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関順天堂大学

研究代表者

中里 泰三  順天堂大学, 医学部, 助手 (80155697)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードMPTP / MPP^+ / 線条体 / 側座核 / In vivo voltammetry
研究概要

目的:本実験は,ドーパミンニューロン破壊薬のMPTPに対して組織部位によるvulnera-bilityの違いのメカニズムを解明することを目的として,ラット線条体及び側座核に注入したMPTP及びその代謝産物MPP^+の薬理動態の違いについて調べた.
方法:1)慢性実験用ラットの作製.脳定位固定装置にラットを固定して線条体や側座核に直径7mumの炭素線維よりなる測定電極を挿入し,参照電極,修飾電極を硬膜上に固定する.薬物注入用カニューラを測定電極の近傍に挿入固定する.手術後3週目以降に薬物を注入する.2)MPTP及びMPP^+の測定.In vivo voltammetry法によって細胞外液中のMPTP及びMPP+の濃度測定する.測定は45秒おきで,無麻酔無拘束下にて行う.3)薬物投与.5mM,6mulMPTPをカニューラより24分かけて注入する.
結果:線条体にMPTPを投与したが,細胞外液中MPTP濃度は注入開始より27.6±1.2minでピークに達し,直ちに減少した.側座核では33.6±2.2minであった(p<0.01).また,組織内でMPTPより変換されたMPP^+は,線条体で52.0±4.0min,側座核では156.0±11.2minでピークに達した(p<0.01).
考察:線条体は,側座核よりMPTP及びMPP^+の細胞内への取り込みが大きいか、あるいはMPTPよりMPP^+への変換が速いことが示唆された.これらの違いがMPTPによる組織部位におけるvulnerabilityの違いを引き起こしていることが考えられた.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nakazato,T.: "A triangular conditioning voltage wave does not influence spontaneous neuronal activity in thr rat striatum" J.Neurosci.Meth.46. 69-72 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Nakazato,T.: "Kinetics of MPTP administered in the rat striatum:In vivo voltammetric measurement of MPTP and MPP^+" Neurosci.Res.Suppl.18. S141 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Nakazato,T.: "Kinetics of MPTP administered in the rat striatum:Measurement of MPTP and MPP^+ by in vivo voltammetry" Soc.Neurosci.Abst.19 Part 1. 407 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Nakazato,T.: "Kinetics of MPTP administered into the rat striatum:Measurement of MPTP and MPP^+ by in vivo voltammetry." Jpn.J.Physiol.43Supp1.2. S242 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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