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腸管アウエルバッハ神経叢のシナプス伝達における一酸化窒素(NO)の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05680708
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関東海大学

研究代表者

田村 謙二  東海大学, 医学部, 助教授 (20163686)

研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード腸管神経系 / アウエルバッハ神経叢 / 一酸化窒素 / モルモット / シナプス伝達 / NO
研究概要

腸管神経系には,一酸化窒素(NO)を合成する酵素(NO合成酵素,NOS)の存在の明らかになっており、これまでの研究でNOが神経細胞・神経細胞間シナプスの伝達物質として作用する可能性が知られている。本年度はNOSに対する抗体を用いて、NOを神経伝達物質として用いる可能性のある腸管神経細胞の形態と,電気生理学的特徴を詳細に検討した。
標本には切除したモルモットの摘出小腸を用いた。粘膜層と内輪状筋層を剥離して、アウエルバッハ神経叢を外縦走筋層上に露出した標本を作製した。あらかじめ細胞内の移動性の高いトレーサー(Neurobiotin)を先端に封入したガラス微小電極で、腸管神経細胞を刺入し、その電気活動を記録した後、Neurobiotinを細胞内に電気泳動的に注入した。実験終了後、標本を固定した後、蛍光抗体を結合させたNOSに対する抗体を用い、NO合成酵素の存在部位を明らかにし、かつNeurobiotinを注入した神経細胞をジアミノベンチジンで発色させて、その形態を検討した。
その結果、モルモットの小腸のアウエルバッハ神経叢では、約10%の神経細胞にNOを産成する酵素が発見され、そのほとんどは神経軸策が一つしかない、単極神経細胞であった。一方、複数の神経軸策を持つ多極神経細胞には、NOSの存在は確認できなかった。このことから、腸管神経叢ではNOの神経終末からの放出する神経は、主に単極神経細胞であり、これらの細胞は腸管壁平滑筋を抑制する運動神経であり、かつまた、腸管神経間のシナプス伝達を調節する機能も合わせ持つ可能があると考えられた。

報告書

(2件)
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tamura,K.: "Actions of NO-generating NaNP in myenteric plexus of guinea-pig small intestins" Am.J.Physicl.265. G887-G893 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kenji Tamura,Michael Schemann: "Actions of nitric oxide-generating sodium nitroprusside in myeneric plexus of guinea pig small intestine" American Journal of Physiology. 265. G887-G893 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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