研究課題/領域番号 |
05680711
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
稲瀬 正彦 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80249961)
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研究分担者 |
彦坂 興秀 順天堂大学, 医学部, 教授 (70120300)
宮内 哲 郵政省, 通信総合研究所, 主任研究官 (80190734)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Cross modal attention / 注意 / 脳磁波 / 脳波 / 体性感覚 |
研究概要 |
平成5年度の研究計画に従い、以下の二つの研究を行った。 1.体性感覚刺激によって喚起された空間的注意が視覚刺激の情報処理に及ぼす影響について誘発脳波を用いて検討した。 被験者の左右の人さし指に与えた体性感覚刺激と眼前のパネルに呈示した視覚刺激の位置が一致した場合と一致しなかった場合とで、頭皮上8部位から脳波を導出して視覚刺激に対する誘発脳波の振幅を比較した。その結果、体性感覚刺激-視覚刺激の順で刺激を呈示した場合の視覚誘発電位は位置が一致した場合の方が振幅が増大した。さらに視覚刺激一体性感覚刺激の順で刺激を呈示した場合の体性感覚誘発電位も位置が一致した場合の方が振幅が増大した。これらの振幅の増大は刺激間間隔に依存しており、刺激間間隔が100〜200msで最も増大し、50及び400msでは増大しなかった。以上の結果から視覚と体性感覚の間での空間情報を媒介としたcross modal effectが確認された。 2.自発的注意が体性感覚誘発脳磁波に及ぼす影響について誘発脳磁波を用いて調べた。 37チャネル脳磁波計測システムを用いて左右の人差し指に体性感覚刺激を呈示し、被験者が刺激が呈示される指に注意を向けた場合と無視(もう一方の手の人指し指に注意)した場合とで体性感覚誘発脳磁波を比較した。その結果、意識的な注意によって第一次体性感覚野の活動は変化せず、第二次体性感覚野に等価電流ダイポールを持つ誘発成分(潜時約100ms)の増大が認められ、特に刺激と同側の第二次体性感覚野で顕著であった。このことから、体性感覚の注意メカニズムに第二次体性感覚野、特に刺激と同側の第二次体性感覚野が大きく関与していることが示唆された。
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