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主体性概念の現代的変容に関する基礎的研究-構造主義への哲学的-視角-

研究課題

研究課題/領域番号 05710004
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関東京大学

研究代表者

桧垣 立哉 (1994)  東京大学, 文学部, 助手 (70242071)

檜垣 立哉 (1993)  東京大学, 文学, 助手

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード構造 / 主体 / パロール / シニフィアン / メルロ=ポンティ / ラカン / 鏡像段階
研究概要

本研究は、次の試みを遂行することを目的としていた。すなわち、申請者が従来行ってきた、現象学を中心とした一連の研究の成果を受けながら、更に構造主義的な諸思考に視点を拡張しつつ、構造主義的な思考の立場を検討し直し、個的で行動的なモデルのもとに包括しえない主体性の姿、すなわち根源的に共存という存在形態を採り、関係の編目の一項でありながら、しかしそこにおいて異他的な効果を及ぼしゆく運動体としてこそ、従来とは異なった「創造性」や「自由」を発揮しゆく、そうした主体性のモデルを提示すること、これである。しかしながら、具体的に申請書の段階で計画していた、1)言語学的研究、2)文化人類学的研究、3)精神分析学的研究、の内、今年度は、その1)及び3)に関して、研究の端緒を切り開いたにとどまった。1)に関しては、主にソシュールの言語学の改釈的受容を、言葉を語る主体とは何かという観点からまとめ、語られるものとしての言葉を喧伝する立場(パロールの優位)と、語ることを支配する言葉の力を際だたせる立場(シニフィアンの優位)という、二つの視角の交鎖を描き出そうと試みた。3)に関しては、ラカンが提示した鏡像段階という、独自な仕方で間主体的想像界に篭絡され、一種の成熟を遂げる主体のあり方を、メルロ=ポンティ及びラカンの言説を内在的に辿ることを試みた。申請者は、以上の成果を更に展開するとともに、2)に関しても、とりわけ主体の原初的なレヴェルでの共同性の場所を看取るべく、研究の一層の展開を図りたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 桧垣 立哉: "鏡像段階論" 東京大学文学部哲学研究室 論集. 12. 49-76 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 桧垣 立哉: "ホモ・ロクエンスとしての人間的主体性に関するノート" 東京大学文学部哲学研究室 科研費 一般研究B 報告費 ゙存在″論と言語論の交鎖の諸相″. 71-88 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 松永澄夫共著: "私というものの成立" 勁草書房, (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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