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現象学的記述の射程とその新たな可能性についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 05710010
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関立命館大学

研究代表者

榊原 哲也  立命館大学, 文学部, 助教授 (20205727)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードフッサール / 現象学 / 反省 / 記述 / 言語 / 解釈学 / 言語行為論
研究概要

本研究はフッサールを創始者とする現象学の反省的記述の方法の内実と射程を見極め、ついで、その新たな可能性を、その後の現象学や解釈学、ならびに英米の言語哲学との対話の中で探ることを目的とするものであった。
まず第一に、フッサールが定式化した現象学の「反省」的記述の方法の内実と射程とが、彼のテキストに基づいて浮き彫りにされたが、それによれば、フッサールの現象学的記述とは、反省の内で立ち現れてくる意識の多様な流れから、それを言語化する際に際立ってくる契機を、いわばそうした日常言語の網の目によってすくい上げ、それを本質構造として記述する試みであった。しかしそうであるとすれば、こに言語の網の目をすり抜けてしまう多様な個別性は、さしあたりは現象学的記述のうちには入ってこない。こうして彼の安定化した現象学的反省的記述の射程と限界とが、同時に明らかになったのである。
しかしフッサールが実際行っている現象学的分析を、実際のテキストに即して詳細に検討するならば、彼の分析が彼の定式化した方法の射程を超えて行われていることが明らかとなる。こうして第二に、そうした現象学的記述が持つと思われる積極的意味が、フッサールに続く現象学や解釈学との対話の中で探られ、これについては一定の成果を得ることができたのである。
英米の言語哲学との対話の中で、現象学的記述の持つ意味を確認する試みは、残念ながら十分に行うことができなかったが、今後は、とりわけオースティンに始まる言語行為論との対話の中で、現象学の意味を探る試みを行っていきたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tetsuya Sakakibara: "Husserl on Phenomenological Description" 立命館大学. 6. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuya Sakakibara: "Japanese and Western Phenomelozy(共著)" Kluwer Academic Publishers, 456ページ(内執筆は19ページ) (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 榊原哲也: "西洋哲学の展開(共著)" 公論社, 350 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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