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双生児統制法による教授・学習過程の行動遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05710090
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

安藤 寿康  慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (30193105)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード双生児統制法 / 人間行動遺伝学 / 英語教授法 / コミュニカティヴ・アプローチ / ATI / 遺伝・環境交互作用
研究概要

小学6年生の双生児34組(一卵性19組、二卵性15組)を対象に、英語教授法に関する双生児統制実験を行った。すなわち2つの異なる教授法群(コミュニカティヴ・アプローチ「CA」と文法的アプローチ「GA」)に双生児きょうだいを別々に割り当て、8日間のべ7時間の教授・学習過程後の成果を比較した。ここで一卵性双生児は遺伝要因を完全に共有しているので、50%の遺伝的関係である二卵性双生児と比較することによって、学習成果に及ぼす遺伝要因の効果、教授条件の効果ならびに両者の交互作用を明らかにすることが可能である。
口頭による会話能力では遺伝規定性が見いだされたが、筆記による読む・書く・聞く・文法の各能力では遺伝規定性は見いだされなかった。一般知能、言語性知能、ならびに理科の能力の3つの適性次元と各教授法との間に、統計的にマージナルな交互作用が見いだされた。これらはいずれも、それぞれの適性において、高いものではGAが、低いものではCAがそれぞれ有利であることを示したもので、これまでの研究を追証するものであった。これは表現型と教授法との交互作用である。しかし各適性次元の双生児きょうだいの平均値を遺伝子型の推定値とみなすと、遺伝子型と教授法との間に、その傾向はあるが統計的に有意な交互作用は見いだされなかった。なお筆記能力ではGAが、また会話能力ではCAがそれぞれ有意であることは、本研究の教授法の妥当性を示したものといえる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 安藤寿康: "双生児統制法の研究 人間行動遺伝学の展望(1)" 哲学(慶應塾大学・三田哲学会). 95. 175-209 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 安藤寿康: "遺伝にとって環境とは何か 人間行動遺伝学の展望(2)" 哲学(慶應塾大学・三田哲学会). 96. 155-183 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 安藤寿康: "親の教育観と子どもの知的能力との関係に関する研究(3)双生児による" 慶應塾大学教職過程センター年報. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] J.ANDO: "Twin Studies in Japan." 慶應塾大学大学院社会学研究科紀要. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 安藤寿康: "双生児統制法による英語教授法の比較研究" 日本教育心理学会第35回発表論文集. 357- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 並木博(編): "教育心理学へのいざない(うち§1に掲載)" 八千代出版, 210 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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