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自我脅威場面ならびに技能習得場面における自尊心の役割と役割の変化について

研究課題

研究課題/領域番号 05710098
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関立命館大学

研究代表者

八木 保樹  立命館大学, 文学部, 助教授 (20210221)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自尊心 / 練習時間 / 援助 / 自我関与
研究概要

1.ある認知課題[図形数字置換課題]の作業量を測定するというカバーストーリーのもとで,本試行のための練習時間が,自尊心の高い者と低い者とでどんな違いがあるかを大学生の男女を被検者として検討した.実験には,練習を実験者の見ている状況で行うか見ていない状況で行うのか“PUBLIC-PLIVATE"要因,自尊心の高い(低い)者が自分が自尊心の高い(低い)ことを意識させられるか否かの“FEEDBACK-NO FEEDBACK"要因,課題に取り組む際に自我関与させられるか否かの“EGO-TASK"要因が取り入れられた.その結果,(1)自尊心の高低にかかわらず,PUBLICの状況の方がPLIVATE状況より練習時間が短かった.(2)自尊心の高い者は,PUBLIC,PLIVATE状況にかかわらず,自分が自尊心の高い人間であることをフィードバツクされないと,EGO条件の方がTASK条件よりも練習を控える傾向があるのに,ひとたび自分が自尊心の高い人間であることをフィードバツクされると,このパタンが逆転しEGO条件がTASK条件よりも練習時間が長くなった.(3)自尊心の低い者はPUBLIC状況においては,自分が自尊心の低い人間であることをフィードバックされるか否かにかかわらず,EGO条件がTASK条件よりも練習時間が長かったのに対して、PLIVATE状況においては,フィードバックされるか否かにかかわらず,EGO条件がTASK条件よりも練習時間短くなった.ただし,自尊心の低い者のこの特徴は,自分が自尊心の低い人間であることをフィードバツクされた場合により顕著だった. 2.他者から援助を受けることは自尊心に脅威なるが,それが自尊心の高低でどのように違うのかを検討した.その結果,自尊心の高い者は一般に自分より優れた他者からの援助を劣った他者からの援助より脅威に感じるが,(1)自我関与が弱く,自分が自尊心の高い人間であることをフィードバツクされない場合は,優れた他者からの援助でも好意的に思うこと,(2)自我関与が強く,自分が自尊心の高い人間であることをフィードバツクされた場合は,劣った他者からの援助でも好意的に思わないこと,が明らかになった.自尊心の低い者に関しては,明確なパタンが得られたとはいえず今後の検討課題となった.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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