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中国東南部における漢族のサブグ-ループ間の文化的相違についての比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 05710188
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関東北大学

研究代表者

瀬川 昌久  東北大学, 文学部, 助教授 (00187832)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード中国東南部 / 漢族文化 / 地域性 / 方言集団 / 客家 / 広東本地人 / 儀礼
研究概要

科学研究費補助金の交付により、その設備備品費を用いて広東省の漢族文化に関連する文献資料(新修方志叢刊広東方志)を購入するとともに、旅費、通信費を用いて大学等(東京大学、国立民族学博物館)所蔵の関連文献を参照し、広東漢族の地方文化に関する資料整理を行った。この際に資料整理謝金を支出した。また、かつて現地調査によって撮影した広東地域の漢族文化に関する写真多数を、資料整理謝金を支出して整理し、これを画像データベース化した。この際にパソコン・ソフトウェアや光磁気ディスク・メディア等の消耗品を購入し、また写真現像費を支出した。そしてこれらにより整理した資料を基に、広東省を中心とする中国東南部の漢族文化の多様性についての分析を行い、「客家」や「広東本地人」などの方言集団の境界と、風俗習慣一般レベルでの相違が必ずしも一致するものではないことを明らかにした。すなわち、そうした風俗習慣レベルの相違は、例えば年中行事一つをとってみても、同一方言集団内に極めて多様な変異が認められる一方、従来一部地域では「客家」と「広東本地人」との境界を表示する文化的指標と見なされることのあった特定の儀礼や食習慣が、必ずしもいずれかの方言集団に特有のものとは言えないことが明らかになった。なお、これらの研究成果については、本報告書11の「研究発表」の欄に記載した論文2篇、著書1冊の中でその主要部分を公表した。さらに残る部分についても学術雑誌等に公表するべく準備を進めており、平成6年度中には実現の見込みである。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 瀬川 昌久, 竹村 卓二編: "広東漢族の文化的多様性-本地人と客家の年中行事を中心として-" 儀礼・民族・境界. 203-231 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 瀬川 昌久: "風水と祖先祭祇-香港新界の族譜を手がかりとした考察" 日本文化研究所研究報告. 30. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 瀬川 昌久: "客家-華南漢族のエスニシテスィーとその境界" 風響社, 222 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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