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江戸幕府および西国諸藩における異国船来航対策の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05710204
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関東京大学

研究代表者

山本 博文  東京大学, 史科編纂所, 助教授 (80158302)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード鎖国 / 異国船 / 沿岸防備 / 唐船 / 老中奉書
研究概要

17世紀前期のいわゆる「寛永鎖国」以後、主として西国諸藩において、異国船来航対策が、いかなる形で進行するかを目的として、当該地域の史料保存機関に調査に赴き、史料の閲覧・写真撮影を行った。
鹿児島出張においては、17世紀中期に宗門改役を勤めた島津久慶関係の史料である鹿児島県立図書館所蔵の日置島津家文書を調査し、薩摩藩が異国船警備にどのような体制をとったかを検討した。熊本出張では、熊本大学付属図書館にて永青文庫史料を調査・撮影し、熊本藩細川家が、17世紀中期、異国船来航に対して、幕府からどのような指示を受け、どのような対策をとったかを検討した。永青文庫史料中、25に分類された史料群は、主にこの件に関する史料であり、従来注目されていなかった正保2年に異国船対策についての幕府法令等の存在を発見できた。高知出張においては、山内神社宝物資料館で、土佐藩山内家宛の幕府老中奉書を調査・撮影した。なお、同時に、正保2年の異国船対策を命じた老中奉書の原本の存在を確認したほか、寛永17年に長崎に派遣された幕府大目付の指令書を発見した。これによって、沿岸防備令が、九州・瀬戸内海のみならず、四国全体に発令されていたことが明らかになった。
山口出張においては、山口県文書館所蔵「毛利家文庫」を調査・撮影し、18世紀初頭萩藩の唐船打ち払い令に関する一件書類を調査・撮影した。佐賀・長崎出張においては、佐賀県立図書館および長崎県立図書館において、長崎警備関係の史料を調査した。仙台出張においては、伊達家史料を調査し、東国における異国船警備の実情を検討した。これらの調査によって、従来未知の史料あるいは存在は推測されていても真偽が確定していなかった史実について、いくつかの新たな知見が得られ、江戸時代前期の異国船対策の具体像を明らかにする手掛かりを得た。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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