• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

19世紀イギリスにおける共和主義の思想と運動

研究課題

研究課題/領域番号 05710224
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関東京農工大学

研究代表者

小関 隆  東京農工大学, 工学部, 助教授 (10240748)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード共和主義 / 労働者クラブ / 社会史 / 政治史 / 思想史
研究概要

共和主義の思想と運動に関する概括的な仕事としては、イギリスの政治文化の特徴を論じた「『自由に生まれた』人々」を井野瀬久美恵(編)『イギリス文化史入門』(昭和堂より近刊予定)に寄せた。この論考では、19世紀イギリスの急進主義運動の中で共和主義の影響力が小さく、君主制廃止論が緊急課題にならないことを、constitutionalismのレトリックとNorman Yoke の歴史認識に主として関連づけて説明した。
個別的な仕事としては、労働者クラブ運動史の研究に力を割いた。先行研究がきわめて乏しい分野であるため、資料・文献の調査・収集には困難が伴ったが、日本の大学・研究機関やイギリスの文書館等における作業を通じて、かなりの分量の同時代の新聞、パンフレット、手稿類、関係者の自伝、あるいは未公刊論文、を入手した。研究の足がかりとして、Working Men's Club and Institute Union の創設者 Henry Solly がクラブ運動に込めた「合理的レクリエイション」の思想と、それが実際の運動の中で変質していく過程から検討した。Solly に関する研究は、近日中に論文にまとめる予定である。労働者・民衆のレジャーの場であるとともに、政治・社会運動の基盤ともなった労働者クラブは、社会史的な日常生活の領域と、政治史・思想史が問題とする政治・社会運動の領域がオウヴァーァップする部分であり、社会史と政治史や思想史の接点を探るという興味深いテーマに取り組むための格好の素材となるように思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小関 隆: "井野瀬久美恵(編)イギリス文化史入門" 昭和堂 (予定), (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi