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ローマ共和政末期のトリブスに関する社会=政治史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05710226
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関名古屋大学

研究代表者

砂田 徹  名古屋大学, 文学部, 助手 (10206576)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードローマ共和政 / トリブス / ケントゥリア民会
研究概要

私は、単に表層的な事件の流れを追うのではなく、社会構造のレヴェルから共和政期ローマの政治を捉える、いわゆる社会=政治史を当面の課題としているが、本研究は、その一環として、トリブスと呼ばれるローマ市民団の下部単位のレヴェルから、共和政末期の政治を捉え直すことを当初の予定としていた。しかしながら、それ以前の共和政初期・中期に関しても、トリブスの内部構造がまだ充分に解明されているとは言えず、それ故、このトリブスというレヴェルから政治が論じられることが少なかったことに鑑み、まずは、共和政初期・中期のトリブスの内部構造の解明を目指すこととし、結果として、共和政末期にいたることなく、共和政初期・中期の考察に終始することとなった。その成果の一部は、「ケントゥリア民会の改革とローマ共和政中期のトリブス」という形でまとめることができたが、そこでは、紀元前3世紀の後半に行なわれたとされる「ケントゥリア民会の改革」、およびそれとかかわる諸事件の検討を通して、この改革の背景として、有力政治家たちがすでに自己のトリブスをかなりの程度掌握していたと考えられること、またたとえそうでなくとも、少なくともこの改革の後、トリブスという単位での権力の確立が政治活動上の必須要件となり、その形跡がわずかながらも史料に見られることが指摘されている。しかし他方、この検討の過程で、有力政治家によるそのようなトリブスの掌握が完全なものではなかったことを窺わせる事件も顕わとなり、共和政初期・中期のトリブスがどのような内部構造を持っていたのか、そしてそれがどのように当時の政治構造と関連していたのかについては、引き続いて考察が必要である。その上ではじめて、共和政末期についての考察もより有意義なものとなることであろう。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 砂田 徹: "ケントゥリア民会の改革ローマ共和政中期のトリブス" 古代文化. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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