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7世紀窯業生産地の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 05710238
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関京都府立大学

研究代表者

菱田 哲郎  京都府立大学, 文学部, 講師 (20183577)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード窯業遺跡 / 窯跡分布 / 7世紀中葉〜8世紀 / 瓦陶兼業 / 夜久野末窯跡群 / 律令期窯業生産
研究概要

窯業遺跡から古代の窯業生産を探ることが本研究の主たる目的である。そのために、まず窯業遺跡の分布を把握する必要があり、遺跡地名表や分布図をもとに窯跡の抽出をおこなった。とくに近畿地方について、文献を収集し、より詳細な分布が得られるようにした。そこからは、6世紀末から7世紀初頭に一つのピークがあること、7世紀中葉から8世紀を通じて生産をおこなう生産地が1、2郡に1カ所程度あることがわかった。次に実際の窯跡の立地や規模、操業年代を明らかにするため、数カ所の窯跡群をとりあげて、現地の調査を試みた。とくに瓦の生産が早くからおこなわれている可能性のある香川県や岡山県に赴き、地元の研究者に窯跡分布の状況をうかがうとともに、須恵器生産と瓦生産の関係について状況を把握した。そこでは畿内の状況と同じく、瓦の生産が須恵器生産を基礎に導入されることが看取できた。そして、律令期の窯業生産の特質を明らかにすることを目的として、京都府の夜久野末窯跡群の分布調査をおこなった。この地域を選んだのは、開発が比較的少なく、古代の窯がそのまま残っていると考えられたからである。その結果、8世紀中葉をピークに多数の窯が同時に操業をおこなっていることがわかり、律令期の窯業生産が大規模で集約的な形態であるという見通しを得ることができた。従来は6世紀末頃から8世紀の窯を一連のものとして扱う傾向があったが、今回の結果からは集約的な律令期の生産体制は直接には7世紀半ばかやや遅くに始まるとする方がよいことがわかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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