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古墳時代鉄製甲冑の成立に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05710243
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関東京国立博物館

研究代表者

古谷 毅  東京国立博物館, 学芸部・考古課, 研究員 (40238697)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード古墳時代 / 甲冑 / 方形板革綴式短甲 / 三角板革綴式衝角付冑
研究概要

まず、国内出土の初源的な鉄製甲冑の文献資料集成を行ない、革綴式甲冑の成立期である4世紀後半から5世紀初頭頃の鉄製甲冑の実態を把握した。さらに、これらを分類整理し、基礎的なデータの整備を図った。なお、中国・朝鮮半島に分布する鉄製甲冑に関しても、文献調査を進め、わが国古墳時代甲冑との比較検討を行なった。
一方、方形板革綴式短甲と三角板革綴式衝角付冑などについては、各所蔵先での資料調査を実施した。具体的には、方形板革綴式短甲については福岡県若八幡宮古墳、佐賀県熊本山古墳、奈良県上殿古墳、新沢千塚500号墳などの九州及び近畿地方の資料を、三角板革綴式衝角付冑については大阪府七観古墳、堂山古墳、百舌鳥大塚山古墳、豊中大塚古墳、京都府宇治二子山古墳などの主に近畿地方の資料を調査し、実測図の作成及び写真撮影等の資料化を行なった。またこのほかに、昨年度以前に行なった革綴式甲冑の資料調査分も含めて、写真資料の整理を実施した。なおこの際、実測・撮影・写真整理助手を研究補助とすることにより、作業の能率化を図るとともに、カード化も行なった。
以上の作業に基づいて、現在、古墳時代鉄製甲冑の成立に関する製作技術上の系譜と画期を検討中である。また今後、これまでによって得られた資料によって、わが国鉄製甲冑に対する数次にわたる朝鮮半島からの強い影響の具体的内容を、帯金・地板などの板金設計の観点からその系譜関係を技術的に検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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