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現代日本語の複文のシンタクスと意味

研究課題

研究課題/領域番号 05710255
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関広島大学

研究代表者

白川 博之  広島大学, 教育学部, 講師 (20216188)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード接続助詞 / 「カラ」 / 理由 / 談話的な機能 / 「カラダ」 / 理由の同定 / 自己納得
研究概要

接続助詞「カラ」の談話における用法を調査するために、謝金による研究補助員に依頼して、テレビドラマのシナリオおよびコミックスを対象に、接続助詞「カラ」の全用例を抜き出す作業を行い、1,170例を収集した。
収集したデータを整理し、分析した結果、次のようなことがわかった。
(1)「理由」を表わさない「カラ」の全用例の用法について
「S_1カラS_2」が理由を表わさないとき、
a.S_1には、かならず、聞き手のなんらかの行為を要求する表現(命令・禁止・依頼・勧誘など)が来る。
b.S_1は、S_2を聞き手が実行に移すのを可能にしたり、促進したりする情報として提示される。
c.「カラ」の談話的な機能は、新情報S_1を聞き手の知識のなかに導入することによって、それ以前の段階では聞き手が実行に移せなかった行為を実行可能な状況にすることである。
(2)「理由」を表わす「カラ」と「カラダ」の違いについて
a.「S_1カラダ」を使うときは、S_2という事象について、その理由を同定(判断)するプロセスを含むのに対し、「S_1カラ。」の場合は、そのようなプロセスはない。
b.「S_1カラダ」を使う場合、言語的・非言語的文脈の中で、話し手・聞き手の間に、「ドウシテS_2ノカ」という問題設定がされており、それに対する解答として発話される。
c.「S_1カラ。」を使う場合は、S_2という事象は、S_1という既に明らかな事実の自然な帰結として自己納得されている。つまり、「ドウシテS_2ノカ」ということは問題にされていない。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 白川博之: "「カラ」と「カラダ」" 広島大学日本語教育学科紀要. 第4号. 63-74 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 仁田義雄(編): "複文の研究" くろしお出版(未定), (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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