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都市ならびに農村における地域活性化政策ののモデルケースの日米比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 05720045
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関龍谷大学

研究代表者

白石 克孝  龍谷大学, 法学部, 助教授 (80187517)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード地域開発 / 地域開発政策 / 都市再開発 / フォーディズム / 内発的発展 / Comunity Development Copporations / ピッツバーグ / コミュニティ開発
研究概要

地域活性化政策のモデルケースとして、米国ペンシルバニア州ピッツバーグ市の都市再開発について調査と分析をした。かつての鉄鋼都市ピッツバーグは典型的な斜陽産業都市であったが、今では企業投資の活発な、しかも住みやすい街として再生した。ピッツバーグの再生の鍵は、その活性化の捉え方と担い手に求められる。企業にとっても、住民にとっても、魅力的な都市となるには、都市基盤整備や産業刺激策だけでは不十分で、良好で安全な住環境づくりや近隣商業地区の発展といったコミュニティー開発が不可欠であるということを、ピッツバーグの経験は示していた。とりわけコミュニティー開発の担い手としての住民自治組織CDC(Community Development Corporations)の存在と役割は重要で、しかもこれまで日本ではほとんど紹介がされてこなかったものである。行政と企業のパートナーシップ(官民協力)だけでなく、行政と住民のパートナーシップが都市活性化政策で重視されていることが、日本の都市活性化政策との大きな相違であった。
ここで得た知見を基礎として比較分析を展開するためには、戦後資本主義諸国の地域活性化=地域開発政策を理論的なパースペクティブから整理する必要があると考えるにいたった。そこで戦後の典型的な地域開発政策をフォーディズム的地域開発政策と理論的に整理し、その行き詰まりが明白となった段階で登場してきたのが開発戦略のオルタナティブとしての内発的発展論(内発的開発)であると位置づけ、内発的発展論との距離、親和性の度合いが近年の各国・各地域の活性化政策の相違の根底に存在していることを提起した。
今後はこのような理論的フレームワークに基づいた事例研究をさらに進めていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 白石克孝(日本地方自治学会編): "都市再開発とネイバーフッド・リバイタリゼイション(『地域開発と地方自治』所収)" 敬文堂, 262 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 白石克孝(田口富久治・加藤哲朗 編): "地域開発の政治経済学:フォーディズム的地域開発と内発的発展(『講座現代の政治学(1)現代政治学の再編成』所収)" 青木書店, 350 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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