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後期ボエ-ム・バグェルクの講義録『国民経済学』(1909-1912)の復刻と分析

研究課題

研究課題/領域番号 05730009
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経済理論
研究機関京都産業大学

研究代表者

塘 茂樹  京都産業大学, 経済学部, 講師 (40192661)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードEugen von Bohm-Bawerk / 国民経済学 / オーストリア学派 / 講義録 / 岡山大学黒正文庫 / Carl Menger / トランスクリプション
研究概要

本研究期間中に、Eugen von Bohm-Bawerkの後期講義録『国民経済学』(手書資料)の全てのテキスト(412ページ)及び、岡山大学黒正文庫に保存されているC.Mengerの義録のスキャンニングを終了した。さらに前者の全テキストも4割ちかくをコンピュータのテキスト形式にトランスクライブすることができた。現在もそのトランスクリプションの作業とその結果のチェックと分析とを継続中である。その結果、(1)講義録の内容に関する新しい知見、(2)コンピュータ利用による手書(マニュスクリプト)資料の分析手続きに関する知見が得られた。
(1)後期講義録の内容は、その構造において初期講義録(1882)とほぼ同じであること。後期講義録の成立年代が、当初考えられていた1909年よりも後(Bohm-Bawerkの死後)である可能性がでてきたこと。資本の概念に関して、迂回生産の剰余収益性について言及するなど、彼自身の新しい学説も盛り込まれており、この講義録が、Bohm-Bawerk自身による自分の新しい学説の要約的紹介という意味を持っていることなどが明らかとなった。
(2)コンピュータ利用による分析作業は、極めて有効であるということが判明した。具体的には、一つの画面上にテキストの画像とトランスクリプションのワープロ画面を同居させ、一つの画面上で翻刻の作業を実行できること、不明な、箇所は、画像の倍率をあげて確認することができいちいちオリジナルに虫眼鏡といった手段をとらずにすむ分スムーズに分析が進められることが確かめられた。残る難点は、スキャンニングにかなり時間を要することであるが、新しいCPUの向上した能力を利用することによっていずれは克服されるものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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