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金融の国際化と経常収支不均衡下における経済政策の運営に関する理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05730026
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経済政策(含経済事情)
研究機関神戸大学

研究代表者

井澤 秀記  神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (80159657)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード国際政策協調 / 金融の国際化 / 経常収支不均衡 / ゲーム論的分析
研究概要

わが国の金融の国際化、日・米・欧の金融市場の統合、グローバル化によって国際資本移動が1980年代以降一層高まっている。また、変動相場制度下の経常収支不均衡も解消されず、貿易摩擦が深刻化し、ガットや日米包括経済協議における通商交渉が行われている。そこで、拙稿(1994)において、国際資本移動の完全性を仮定したマンデルの2国モデルを用いて、財政政策、金融政策、および市場開放の経済効果を分析している。小宮隆太郎氏も論じているように、一般均衡分析においては、弾力性アプローチで考えられるような経常収支黒字を減らすためには単純に輸入を増やせばいいというわけにはいかない。なぜなら、輸入をふやしても為替相場が減価すれば輸出が増えて、結局、経常収支は変化しないということもあるからである。金融政策ついては、円安が失業の輸出を伴い近隣窮乏化政策となるため、国際政策協調の観点からの運営が望ましい。そのゲーム論的分析を拙稿(1993)においてサーベイしている。国政政策協調が、各国が他国の戦略を所与として行動する非協調(ナッシュ)解に比べて経済厚生をどのような場合に高めるのか、あるいは逆に低めるのかについてゲーム理論的に考察している。さらに、3ヵ国モデルに拡張した場合、2国のみの協調行動は、その2国間の外部性と第3国の反応次第で、3ヵ国とも協調しない場合よりもかえって厚生を低下させることもあり、現実に国際協調政策を採用するにあたっては、その前提条件が持たされているかどうかに関する実証分析が必要である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 井澤 秀記: "「金融政策の国際協調」" 三木谷良一・石垣健一編「金融政策と金融自由化」第4章.東洋経済新報社. 90-102 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 井澤 秀記: "「日本の経常収支黒字問題について」" 経済経営研究年報(神戸大学経済経営研究所). 43. 213-223 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 井澤 秀記: "「欧州通貨制度および通貨統合に関するゲーム論的研究」" 金融学会編「金融経済研究」. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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