• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

財閥から企業集団への変貌過程についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05730037
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経済史
研究機関(財)三井文庫

研究代表者

吉川 容  財団法人 三井文庫, 研究室, 研究員 (20201460)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード企業間結合 / 日本の財閥 / 企業集団 / 三井財閥 / 三井銀行 / 三井信託 / 三井生命保険
研究概要

本研究では,戦時統制経済期から戦後高度成長期にいたる日本の財閥・企業集団における企業間結合の変貌過程の実証研究のための基礎的資料の収集とデータ整理にとりくんだ.
企業間結合分析の指標として,(1)株式所有,(2)資金調達(供給),(3)人的結合,(4)生産・流通過程での連関の4点を設定したが,今年度は,戦前期の三井財閥傘下の金融期間である三井銀行,三井信託,三井生命保険について,(2)(3)に関する資料収集とデータ整理を中心とする以下の作業をおこなった.
1.三井銀行,三井信託,三井生命保険の資金供給,人材派遣などの変遷を長期間にわたって把握するために,3社の取締役会議録をパーソナルコンピュータを用いてデータベース化した.
2.三井銀行の大口貸出先との取引関係を把握できる「抜粋大口貸出先」のデータをパーソナルコンピュータに入力し,整理した.
3.人的結合関係把握のために,三井財閥傘下各社の職員録などをデータベース化する作業の準備を進めた。
4.以上の作業に必要な資料のマイクロフィルム収集と印画紙焼きつけを行った。
これらのデータの分析から,戦前期の三井財閥傘下金融機関の資金供給が極めて限定された数の大口取引先に集中していた実態が鮮明になるとともに,3金融機関の分業体制の存在が明瞭となった。また,戦時期における財閥横断的強調融資の展開も具体的に把握できた。
三井以外の財閥における金融機関を軸とした資金供給関係,また三井も含めて第二次大戦後における変貌,上記分析指標(1)株式所有,(4)生産・流通過程での連関などについての資料収集・分析に引き続き取組みたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi