• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

複素特異点の例外集合と不変量

研究課題

研究課題/領域番号 05740014
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関金沢大学

研究代表者

泊 昌孝  金沢大学, 理学部, 助教授 (60183878)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードGorenstein特異点 / 2次元正規特異点 / L^2-多種種数 / filt-zation / ミルナ-数 / 幾何種数
研究概要

本年は、2字元「星型」特異点解消をもつクラスのL^2-plurigenusについての比較不等式と、2字元2重点のミルナ-数muと幾何種数p_gについて次の結論を得た。
1。(V,p)を2次元"star-shaped"resolutionを持つ特異点,psi:(X,A)→(V,p)を"star-shaped"特異点解消とする。central curve Eにおける消滅位数によって局所環Ov,_pに標準的な(巡回特異点をのぞいて)idealによるdecreasing filtration F={F^k}with F^k=psi_*(Ox(-kE))が定まる。Fのassociated graded ringの正規化は、例外集合Aのdual graphよりPinkham-Demazureの方法で定まる次数付き特異点Spec(R(E,D))となる(泊-渡辺)。両者のL^2-plurigenus{delta_m}には、delta_m(V,p)【less than or equal】delta_m(Spec(R(E,D)))(^∀m【greater than or equal】1)なる関係がある事が指摘されていた(渡辺公夫)が、ここでは完全な証明を与えると同時に、その誤差項をlocal cohomologyに関連する量で記述した。特に、(V,p)がGorensteinである場合には、誤差項がmに依らない事を示した。chk=0の場合に、Gorenstein"star-shaped"singularityが、次数付きなものとequi-singularであろうという予想については、p_gのみの誤差が本質的である事を示すものであり、ひとつの前提である。chk>0についてはGorensteinであっても誤差が生ずる例は泊-日高によって構成されている。また、高次元の場合には同様の比較不等式はまだ知られていない。
2。2重点のミルナ-数muと幾何種数p_gの関係式については,8p_g+1【less than or equal】muをしめした方法を押しすすめて、更にp_a=1(Wagreichの意味で楕円型)の場合に12p_g-3【less than or equal】muであることを示した。これは、S.S-T.Yau-Xuの結果の別証明になっている。我々の議論でのkeyは、特異点解消過程のbranch locusにあらわれるevencurveの個数の制限が、解消過程を非常に制限するということである。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Tomari: "The Inequality 8p_g<mu for Hypersurface Two-dimensional Isolated Double Points" Mathematische Nachrichten. 164. 37-48 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi