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位相群の次元と自由位相群の位相的構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740057
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 幾何学
研究機関大阪教育大学

研究代表者

山田 耕三  大阪教育大学, 教育学部, 助手 (00200717)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自由位相群 / 収束点列 / 第1可算性 / 位相的構造
研究概要

今年、ロシアの政治的情勢によりモスクワ大学のグループのメンバーのうち2名が日本を訪れ研究をしているが、彼らとの討論や情報交換により自由位相群の位相的構造について大きな成果が得られた。例えば、収束点列を組み合わせた空間から生成された自由可換位相群の位相的構造について調べていたが、コンパクト性の持っているいくつかの重要な性質の一つであるk-prpertyと第1可算性を一般化した重要な性質であるtightnessについていくつかの結果が得られた。これらの結果により、収束点列の組み合わせ方によって、位相的構造を調べる際にテスト空間となりうる0次元の位相可換群が構成された。これらの結果は現在のところ、自由可換位相群のみの場合であって、非可換な自由位相群に関してはよくわかっていない。今後は、一般の非可換な自由位相群についてその位相的構造を明らかにすることを目的としている。
一方、次元に関しては、次の問題を考えていた。
Euclidean n-dimensional space R^n(n≧2)の2点以上からなる部分空間をXとする。Xの任意の異なる2点x.yに対して、これらの2点から等距離にあるXの点の集合M(x,y)が(n-2)-sphereと同相となるときXは(n-1)-sphereと同相になるか?
この問題は古くから出され、現在もなお解かれていないが、今年になって次の部分解が得られた。つまり、n≧3でXがコンパクトのときM(x,y)が(n-1)-dimensional convex cellのboundaryとすると、Xはn-dimensional convex cellのboundaryとなる。面白いことに、n=2のときはこの結果も成立しない例も得られた。これらの結果は上記の問題の困難さを改めて示したようであるが、それ故ますます、興味ある問題に思われる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yamada,Kohzo: "Characterizations of metrizable space X such that every An(X)is a k-space" Topology and its Applications. 49. 75-94 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yamada,Kohzo: "Free abelian topological groups and k-spaces" Glasnik Matematicki. (to appear).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Eda,Katsuya: "Prime subspaces in free topological groups" Topology and its Applications. (to appear).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Debski,W.: "Subsets of R^n with convex midsets" Topology and its Applications. (to appear).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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