• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

一対一でない写像の安定性理論と分岐理論

研究課題

研究課題/領域番号 05740061
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 幾何学
研究機関徳島大学

研究代表者

守安 一峰  徳島大学, 総合科学部, 講師 (60253184)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード安定性予想 / 双曲型集合 / closing lemma / OMEGA-stability / no cycle
研究概要

非過逆な力学系に於ける安定性予想を解決することが現在の主目的である。昨年度までに、特異点を持たない力学系に対して、安定性予想が正しいことを示していた。本年度の研究は、この結果に対して出来る限り特異点に関する仮定を弱めることを目的としていた。
安定な写像の構造を調べるとき重要な働きをする結果にclosing lemmaがある。このclosing lemmaは特異点を持ってもその個数が有限個である写像に対して、L.Wenによって示されている。しかし、この条件は非常に強いものである。本年度の成果の一つとして、この条件を"非遊走集合の中に特異点が存在する場合その個数は有限個である写像に対して"と弱めることができた。
この結果により、安定性予想を周期点が特異点である場合その周期点は沈点であるような写像に対して考えることが出来るようになった。この仮定の下で次の結果を得た。
1.C^1写像が逆極限OMEGA-安定である必要十分条件はその写像が公理Aを満たしサイクルを持たないことである。
2.C^1写像がOMEGA-安定である必要十分条件はその写像が特殊公理Aを満たしサイクルを持たないことである。更に、上記の結果を得るために次のことも示した。以下の結果は特異点に関する仮定を必要としない。
3.公理Aを満たしサイクルを持たないC^r写像全体の集合はC^r位相の下で開集合である。
4.特殊公理Aを満たしサイクルを持たないC^r写像全体の集合はC^r位相の下で開集合である。
1と2の結果の中の仮定は、closing lemmaを用いるときに必要とする条件である。従って、closing lemmaを特異点に関する仮定なしで得ることが出来れば上記の結果も仮定なしで得ることが出来る。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kazumine Moriyasu: "Structurally stable regular maps with expansivity" Mathematica Japonica. 38. 1065-1068 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Kazumine Moriyasu Masatoshi Oka: "The Creation of homoclinic points of C'-maps" topology and its applications. 54. 47-64 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi