• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

無分散可積分系の研究と応用

研究課題

研究課題/領域番号 05740083
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解析学
研究機関東京大学

研究代表者

武部 尚志  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助手 (60240727)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード無分散KP系 / A型Gauss‐Manin系 / 一般化されたKontsevich型行列模型 / A型Landau‐Ginzburg模型 / 位相的弦理論 / 2次元重力理論
研究概要

本研究では、無分散KP系と佐藤のKP系の理論の対応を基礎として、そのA型Gauss‐Manin系との関係について研究を行った。具体的には、素粒子物理学における位相的弦理論と、2次元重力理論との対応が、丁度KP系とその無分散(準古典)極限の対応に相当することを明確にした。ここで位相的弦理論としては、一般化されたKontsevich型行列模型を考え、また、2次元重力理論としては、A型Landau‐Ginzburg模型を考えている。一般化されたKontsevich型行列模型がKP系の特別な解を与えることは、Kontsevichらによって知られていた。本研究によってこの特別な解の時間変数を適当にrescaleすれば、準古典極限を持つことがわかり、さらにその極限(これは無分散KP系の解である)をsmall phase spaceと呼ばれるところに制限することによって、それがA型Landau‐Ginzburg模型から得られるGauss‐Manin系の解を与えることがわかった。
これは、約十年前に石浦-野海によって指摘されていたKP系とA型Gauss‐Manin系の関係を物理的観点から説明することになる。この事実から、A型以外のLandau‐Ginzburg模型に対応する可積分系は、何らかの行列模型から得られるであろうという確証が得られた。また、「一般化されたKontsevich型行列模型は、Riemann面のmoduli空間(のDeligne‐Mumfordのコンパクト化)の上のある種の交点数の母関数を与えるであろう」というWittenの予想に対して、一つの裏付けを与えるものになっている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshio NAKATSU,Akishi KATO,Masatoshi NOUMI,Takashi TAKEBE: "Topological string, Matrix Integral and Singularity Theory" Physics Letters B. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi