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タイヒミュラー空間の研究とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 05740088
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解析学
研究機関静岡大学

研究代表者

中西 敏浩  静岡大学, 理学部, 助教授 (00172354)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードタイヒミュラー空間 / リーマン面 / 双曲幾何学
研究概要

まず尖点付きリーマン面のタイヒミュラー空間の大域座標系の導入について新しい発見があった。面上にいくつかのホモトピー類を与えて、それに含まれる双曲的計量での測地線の長さを用いてタイヒミュラー空間の大域座標系を与える研究が多くの研究者によってなされてきたが、これまでのところは大域的座標系を与えるために必要な測地線の最小個数を求めよというSeppala-Sorvaliの問題に関心が多く向けられていて、座標空間を具体的に表現するということはあまりなされなかったように思う。私とフィンランド・ヘルシンキ大学のNaatanen氏は共同研究によって別の双曲幾何学的量による座標系を用いてタイヒミュラー空間の実代数的表現を既に求めていたが今年度の研究のなかで以前から調べていた座標系と閉測地線の長さとの関係式を導き出すことに成功し、このことから測地線の長さによる座標系についてもホモトピー類をうまく選べばやはりタイヒミュラー空間の実代数的表現が得られることがわかった。研究内容の概略を京都大学数理解析研究所における「双曲的三次元多様体の複素解析」研究集会で講演し、更に同研究所発行の講究録において印刷物として発表する予定でもある。上記の結果の他に写像類群と不定方程式の整数解との関係、種数2の閉リーマン面のタイヒミュラー空間についても研究を行なった。閉リーマン面のタイヒミュラー空間については実半代数的表現をもつが、代数的表現をもたないだろうというのは今後の問題として興味深い。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Nakanishi: "Length parameters for Teichmuller space of punctured Surfaces" 京都大学数理解析研究所講究録. (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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