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硬い常微分方程式系の数値解法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740123
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関電気通信大学

研究代表者

小藤 俊幸  電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (30234793)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード常微分方程式 / ルンゲ・クッタ法 / 微分・代数系 / 偏微分方程式 / 並列処理 / 遅延微分方程式 / 安定性 / ニュートン法
研究概要

理工学の種々の応用分野に現れる常微分方程式系は,通常の数値解法では取扱いが困難な系,いわゆる,硬い常微分方程式系となることが多い.本研究では,そうした硬い系の典型として,微分方程式と代数方程式が混在した系である微分・代数系,半離散偏微分方程式と呼ばれる発展型偏微分方程式の空間変数に関する離散近似により得られる大規模系,反応遅れなど,遅れ時間を含む微分方程式系である遅延微分方程式系の3種を取り上げ,ルンゲ・クッタ法と総称される解法群の適用について考察した.微分・代数系に関してはルンゲ・クッタ法の中でも,特に,陰的ルンゲ・クッタ法と呼ばれる方法の有効性が,従来より理論的な観点から指摘されてきた.ただし,同法を計算機上で実現するためには,非線型方程式の効率的な求解法が見出すことが必要となる.これについて,有限反復簡易ニュートン法と称する方法を提案し,その有効性を理論的な考察,ならびに,数値実験により検証した.また,半離散偏微分方程式については,次数低下と呼ばれる現象が知られている.こけは,通常の微分方程式に適用した際の数値解法の精度規範である次数が,こうした系の場合には必ずしも有効ではなく,次数から期待されるほどの精度が得られないことを言う.この問題を回避する方策をいくつか提案したが,そのうちのひとつのは,並列処理技術を応用することによって,より一層の効率化を図ることが可能である。遅延微分方程式系については,自然ルンゲ・クッタ法と呼ばれる方法についての数値的な安定性を理論的に検証した.この方法の有効性は,今後,現実的な問題への適用を図る等,より実証的な方法もまじえて明らかにしていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小藤俊幸: "微分・代数系とその数値解法" 京都大学数理解析研究所講究録. 841. 26-42 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小藤俊幸: "偏微分方程式の発展問題に対する Runge-Kuttaスキム" 京都大学数理解析研究所講究録. 841. 101-115 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiyuki Koto: "Explicit Runge-Kutta schemes for evolutionary problems in partial differential equations" Annals of Numerical Mathematics. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiyuki Koto: "A stability property of A-stable natural Runge-Kutta methodsfoe systems of delay differential equations" BIT. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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