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偏微分方程式の解の数値的検証法

研究課題

研究課題/領域番号 05740136
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関九州大学

研究代表者

山本 野人  九州大学, 理学部, 助手 (30210545)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード数値的検証法 / 精度保証付き計算法 / 区間解析 / 楕円型方程式 / conformal scalar curvature equation / 有理数演算
研究概要

今年度における精度保証付き計算法の研究の中で得られた、次のような新しい成果を報告する。
1.丸め誤差を処理するための演算手法の開発
既存の有理数演算用のパッケージをもとにして、区間演算を利用して丸め誤差を処理するプログラムを開発した。すなわち、
(1) 区間型の変数および演算を導入した。
(2) 加減算の度に連分数展開を用いて、有理数を与えられた桁数に丸め、その誤差を含むように区間幅を広げるルーチンを作成した。
このプログラムによって、丸め誤差の影響までも考慮した厳密な計算が可能となった。
2.非線形偏微分方程式の球対称解の漸近挙動に関する応用
conformal scalar curvature equationと呼ばれる非線形偏微分方程式の球対称解は、原点での値に依って三種の異なる漸近挙動を取ることが知られているが、どのタイプを取るかの判定法は一般には与えられていなかった。報告者は、積分方程式に対する精度保証付き計算法を考案し、これを用いてPohozaevの恒等式にあらわれる量を厳密に計算することで、漸近挙動の判定を行なう方法を提案した。
今後の研究計画としては、まず、これまでの結果をさらに発展させて、有理数演算及び区間演算、あるいは区間演算を応用した完全精度計算を用いた精度保証計算用の演算パッケージを開発することが挙げられる。次に、問題によって必要となる区間係数の扱いや誤差評価の方法などについての複雑な手順を上述の演算パッケージで計算可能になるように工夫する。これは同じ計算量で最大の精度が得られるような理論と演算双方での工夫を意味するだけでなく、応用の簡便さという視点から、できるだけ明解で適用範囲の広い手法の開発をも意味している。具体的には、上記の球対称解を扱う場合での積分方程式への変換及び数値積分の手法の応用を発展させていくことなどを考えている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山本野人: "非線形楕円型方程式の解の漸近的挙動の検証" 信学技報. 93No.252. 17-21 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yamamoto,N: "Numerical verifications of solutions for elliptic equations in nonconvex polygonal domains" Numerische Mathematik. 65. 503-521 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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