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活動的銀河核の3ミクロン・バンプの観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740157
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関京都大学

研究代表者

長田 哲也  京都大学, 理学部, 助手 (80208016)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード活動的銀河核 / 赤外線天体 / 赤外線分光
研究概要

第一に、1・4-4・2mumプリズム分光器(国立天文台との共同開発研究で製作)の改良を行なった。これは、望遠鏡の主鏡の像を正確に検出器の上に結ばせることにより、天体の追尾に多少ムラがあったり大気の揺れで像が動いても波長をずれなくするためのものである。その結果、波長3mum帯での測定で、正確に目的天体のスペクトルを比較星のスペクトルで割算することができることがわかった。さらに、検出器の読みだし回路を改良し感度がバックグラウンドで決まる限界に適するようにした。
このプリズム分光器をセロトロロ天文台の1・5m望遠鏡につけて、まずわれわれの銀河系の中心部にある赤外線源の3mum分光偏光観測を行なった。その結果、波長1-2mumに見られるべき乗則からの偏光の超過がすべての天体で観測された。これが星間ダストの一般的な性質なのか、それとも銀河系の中心のダストに特有の性質なのかはまだわからない。また、波長3.0mumにある吸収で偏光がさらに大きくなっていること、波長3.4mumの吸収では偏光の超過が見られないことがわかった。赤外線源の1つでは偏光の角度が3・0mumの吸収の近傍で回転していることも見いだした。
さらに宇宙科学研究所の1・3m望遠境を使い、活動的銀河核の観測を試みたが、感度がバックグラウンドによるので、もっと小きな視野(12秒角以下)を用いないとS/Nの良い観測がむずかしいことがわかった。望遠鏡の追尾モニターの手段を改良し、視野をしぼった観測を他の望遠鏡も使用して行なう計画である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長田哲也: "Spectropolarimetry of Five Objects toward the Galactic Center from 1.4 to 4.2 Microns" Astrophysical Journal Letters. 423. 印刷中 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 長田哲也: "銀河中心を波長3mumでのぞき見たPASP2" 天文月報. 87. 34-35 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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