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原始星に付随する分子流と高密度ガスの相互作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740161
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

土橋 一仁  大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (20237176)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード電波天文学 / 星間物質 / 電波分光
研究概要

1.本研究の目的
星は高密度ガスが重力収縮することによって造られる。一方、形成されつつある星では、分子流と呼ばれる質量放出現象がしばしば観測される。本研究の目的は、分子流の年齢と、高密度ガスの質量・乱流運動の大きさとの間の関係を観測的に見い出し、両者(分子流と高密度ガス)の間の相互作用についての知見を深めることである。
2.観測と結果
本研究の対象となる分子流のサンプルは、望遠鏡の角分解能の制約により、太陽系近傍(<1kpc)のものである必要がある。また、均一なデータを取得するために、等しい距離にあるサンプルを見つけなくてはならない。そこで本研究は、散開星団IC5146に付随する暗黒星雲(0.9kpc)において、分子流を伴う若い星(分子流天体)を捜索することから始まった。この捜索により、同分子雲中で新発見4個を含む5個の分子流天体を検出した。さらに、これらの分子流天体に付随していると考えられる高密度ガスを検出するために、一酸化炭素の同位体(C^<18>O)の輝線スペクトル(回転遷移J=1_-0)を用いた観測を行なった。その結果、これらの分子流天体全てに10^3cm^<-3>以上の高密度分子ガスが付随していることが明らかになった。以上一連の観測は、本研究を推進するのに不可欠な分子流天体のサンプルを得るという予備的かつ基礎的な性格を帯びており、その成果は平成5年度、米国の専門誌に発表済みである(Dobashi et al.1993)。これらの基礎観測に基づいて、本研究の目的を達成するための本観測を、野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡を用いて行なった。同望遠鏡の高角分解能を活かして、5つの分子流と、それらに付随する高密度ガスの空間分布を〜0.1pcスケールで描き出した。現在、分子流の年齢と高密度ガスの質量・乱流運動の大きさを算出するためのデータ解析をしており、その結果は平成6年度に公表する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazuhito DOBASHI: "^<12>CO AND ^<13>CO OBSERVATIONS OF THE DARK CLOUD COMPLEX NEAR IC5146" The Astronomical Journal. 104. 1525-1532 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhito DOBASHI: "FOUR CO OUTFLOWS AND DENSE GAS IN THE DARK CLOUD COMPLEX NEAR IC5146" The Astronomical Journal. 105. 1487-1494 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhito DOBASHI: "A MOLECULAR CLOUD AND A CO OUTFLOW ASSOCIATED WITH IRAS22134^+5834" To appear in “The Astronomical Journal"June,1994.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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