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超対称標準模型における暗黒物質

研究課題

研究課題/領域番号 05740166
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東北大学

研究代表者

山口 昌弘  東北大学, 理学部, 助手 (10222366)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード超対称性 / 暗黒物質
研究概要

超対称模標準型においては、R-パリティの保存則により、最も軽い超対称粒子(LSP)は安定であり、したがって宇宙の暗黒物質の候補となる。最も有力なLSPの候補であるニュートラリーノについて、宇宙の残留密度を計算することが本研究の目的である。従来この残留密度を計算するにあたっては、LSP同士の対消減過程のみを使って議論していた。しかしLSPと次に軽い超対称粒子の質量が比較的縮退しているときには、LSPとその次に軽い超対称粒子(NSP)との共同対消減過程を考察しなければならないことが最近指摘された。水田と山口は昨年この質量の縮退が、HiggsinoがLSPの主成分であるときには自然に成りたち、共同対消減過程が主な消滅過程であり、その結果従来の結論に反してこの場合の残留密度が非常に小さくなることを示した。今年度、この研究において得られた知見は、LSPとスカラー・トップ粒子が縮退することが、多くのパラメーター領域で実現され、そのとき、LSPとスカラー・トップ粒子の共同対消減過程で残留密度が決まることを示した。実際、質量の縮退が10〜15%のときに、LSPの残留密度が宇宙の臨界密度程度になり、このとき、LSPは宇宙の暗黒物質になる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川村嘉春: "Probing Symmetry-Breaking Pattern Using Sfermion Masses" Physics Letters B. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 福来正孝: "Light Scalan Top Quark in the Minimal SOSY Grand Unified Theory" Physical Review Letters. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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