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エキゾチック反応を使ったテンソル偏極度計と新しいスピン励起状態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740169
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東京大学

研究代表者

岡村 弘之  東京大学, 理学部, 助手 (10221144)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードスピン集団運動 / テンソル偏極 / 偏極移行
研究概要

スピンおよび荷電スピンに関して選択的な反応による原子核の応答を調べることは、核内における相互作用の複雑な振舞いを理解するために重要である。荷電スカラー型スピン励起については、選択的にそのような状態を励起する手段(プローブ)がなくほとんど知られていない。これに対し、(d,d')反応のテンソル偏極分析能およびテンソル偏極移行係数を測定すれば荷電スカラー型スピン励起状態を選択することが可能なことが指摘されている。しかしながら、これらの偏極量測定は実験的に難しく、殆ど測定されたことがない。これは偏極度の分析に使用することができる様な、大きなテンソル偏極分析能を持つ適当な反応が知られていなかったことに起因している。本研究の目的は、大きなテンソル偏極分析能を持つ、エキゾチックな1H(d,2He)n反応を利用して、高効率テンソル偏極度計のプロトタイプを設計製作し、荷電スカラー型スピン集団運動状態を調べることである。
2Heは非束縛粒子であり、極短時間で二陽子に崩壊する。その二陽子は、約0.7Mevをピークとする相対エネルギー分布を持っており、実験室系では小さな相対角度(数度程度)を持って放出される。このような二陽子を測定するために、6.5x6.5x220cm^3のプラスチックシンチレータを密着して組み上げ、高計数率に耐え、且つ高エネルギー(d,d')反応においても使用可能な高効率テンソル偏極度計を設計製作した。現在オフラインテストを行っている。同時に実効偏極分解能のモンテカルロシムレーションを行い配置の最適化を行っている。3月に理化学研究所のサイクロトロンのビームを使い実験を開始し、荷電スカラー型スピン励起状態を調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Okamura et al.,: "Development of the RIKEN Polarized ION Source" AIP conference series.(in print).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Ishida et al.,: "Spin‐flip measurements for isoscalar transitions via the 12C(d,d'x) reaction" Phys.Lett.B314. 279-283 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] H.Sakai: "Spectroscopy of neutron halo nucleus ″Be via the ″B(d,2He) reaction at 70MeV" Phys.Lett.B302. 7-12 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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