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光Kerr効果を用いたプラスティック相転移における分子配向の制御

研究課題

研究課題/領域番号 05740189
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
研究機関北海道大学

研究代表者

山口 雅史  北海道大学, 電子科学研究所, 助手 (80239912)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード分子配向 / 光カー効果
研究概要

光カー効果は入射する光の強度に比例して物質の屈折率が変化する現象であるが、屈折率変化の主な原因の1つとして分子配向状態の変化によるものがある。これは、液体、プラスチック結晶などのように分子がランダムな方向を向いている物質中で、パルスレーザを用いて光カー効果を起こさせる事により、分子配向の過渡的な秩序状態をつくれる可能性を示しており、新しい相転移機構の研究方法になる可能性が期待できる。分子配向の制御のための知見を得るために行った、光カー効果の実験により次のような結果が得られた。
比較的大きな光カー定数をもつ、液晶、5CBのアイソトロピック相におけるパルス誘導ブリルアン散乱(ISBS)の回折光強度の時間変化の観測を行った。2つのポンプパルス光の偏光をV-Hとする事により、アイソトロピック相では光カー効果による過渡的グレーティングからの回折光が観測できた。この回折光強度の減衰はポンプパルス光により生成された分子配向が乱れる過程を反映している。また、この減衰はネマティック-アイソトロピック転移点に近づくにつれて長くなる傾向が見られた。又、ポンプパルス光の偏光をV-Vとする事により、光カー効果による回折光に加えて音波からの回折光も観測された。この時、回折光強度は一度、0になってから再び増加するという奇妙な振る舞いを示す事がわかった。これは、音波及び光カー効果による誘電率変化の符号が逆であるとすると説明される。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木下修一: "New hig-resolution phonon spectroscopy using inpulsive stimu lated Brillouin Scatfering" Pevew of Scientific Iustruments. 64. 3384-3393 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2020-05-15  

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