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II-VI族半導体量子井戸の励起子と光学利得

研究課題

研究課題/領域番号 05740191
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
研究機関広島大学

研究代表者

石原 照也  広島大学, 工学部, 助教授 (60168250)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード励起子 / 量子井戸 / レーザ / 光学利得 / 不均一拡がり / 位相空間充填効果 / 励起スペクトル / セレン化亜鉛
研究概要

1.井戸層の厚さ100nmのZn_<0.7>Cd_<0.3>Se/ZnSe単一量子井戸レーザ構造を、窒素レーザ励起色素レーザ(パルス幅3ns)でストリップ状に励起して、室温においてその発光スペクトルを分光器とCCDカメラの測定系で垂直方向から観測した。ストリップの長さを1および21と変えることによって光利得スペクトルの測定をおこなった。3kW/cm^2の励起強度では励起子吸収端近傍のエネルギー領域において光利得は観測されなかったが、励起強度を増加していくと2.28eV付近から光利得領域が発生し、ピーク波長が短波側にシフトするとともに利得領域が拡大して、100kW/cm^2の光励起に対しては数10cm^<-1>の光学利得が2.36eVに観測された。
2.室温、強励起下においても励起子吸収ピークが存在することを実証するために、発光の励起スペクトルを測定した。その結果、100kW/cm^2(長さ1mmの、端面をへき開した共振器においてレーザ発振が観測される)に対しても、2.42eVに明確な励起子吸収ピークが観測された。このことは、室温でのレーザ発振にも、電子正孔プラズマではなく、励起子が関与していることを示唆している。このことは「不均一幅で広がった励起子系の位相空間充填効果(Ding et al.Phys.Rev.B47(1993)10528)で説明できる。
3.発光の励起スペクトルにおいて、上記の励起子ピークの他に、2.52eVおよび2.69eVに顕著な励起ピークを見い出した。後者はZnSeバリア層の吸収端にあたると考えられるが、前者については現段階ではその起源が同定できない。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Ishihara: "Optical gain in an inhomogeneously droadened exciton system" Journal of Luminescence. 665(未定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2020-05-15  

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