• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

フラーレン化合物の水素吸収

研究課題

研究課題/領域番号 05740205
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
研究機関徳島大学

研究代表者

齊藤 隆仁  徳島大学, 総合科学部, 助手 (60201505)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードフラーレン / 超伝導 / 核磁気共鳴 / NMR
研究概要

C_<60>化合物はアルカリ金属をドープすることにより、A_3C_<60>(A:Na,K,Rb,Cs)を作り超伝導性を示すことが知られている。本研究では水素を電子供与体に選び、核磁気共鳴(NMR)をプローブとして実験を行う予定であった。しかし以下に述べるように、超伝導の本質をより直接観測する事が可能になったため、当初予定していた水素を用いず、アルカリ金属をドープしたC_<60>化合物での炭素(^<13>C)のNMRを行い、以下の事項を明らかにした。
1.アルカリ金属をドープしたC_<60>化合物の合成を通常の気相反応法の他にアジ化物を用いた合成を行い、高い超伝導分率の試料(Na_2RbC_<60>,Na_2CsC_<60>,K_3C_<60>,K_2RbC_<60>,K_2CsC_<60>,KRbCsC_<60>,Rb_3C_<60>,Rb_2CsC_<60>,RbCs_2C_<60>)を得ることができた。
2.超伝導に直接関与する電子の状態密度N(E_F)を知るために、超伝導転移温度T_c以上で^<13>C核の核スピン-格子緩和時間T_1を測定した。炭素のサイトが3つあるために緩和回復曲線を3成分に分解し、各サイトごとのT_1を求めることができた。各炭素サイトのT_1の温度変化は金属に特徴づけられるKorringa則に従うことを明らかにした。
3.緩和の原因を議論し、それが状態密度に比例することより状態密度を3つある炭素の各サイトごとに求めた。T_cと状態密度の関係は、この超伝導がBCS理論で説明されるフォノンによる通常の超伝導であることを強く示唆していることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y、Maniwa: "Electronic States and Superconductivity in Alkali-Intercalated Fullerides" Journal of the Physical Society of Japan. 63(3)(未定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2020-05-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi