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強磁場サブミリ波ESRによる重い電子系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740231
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
研究機関神戸大学

研究代表者

太田 仁  神戸大学, 理学部, 助手 (70194173)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード強磁場 / サブミリ波ESR / 重い電子系 / ストリップライン
研究概要

本年度もこの研究課題の中核をなすサブリミ波ESRは多くの成果を上げた。特にこの研究課題に関連した仕事ではCsCuCl_3の量子効果に起因する磁気相転移をサブミリ波ESRで初めて観測し斯波と二国の理論を支持する結果を得た。また重い電子系と並ぶ強相関系と考えられるCuGeO_3のスピンパイエルス転移は本年度の大きな話題のひとつであったが、この物質のサブミリ波ESRの温度変化の測定はその磁気状態に関してギャップの見積りなど新しい知見が得られた。さらにこの研究課題で制作した30Tパルスマグネットを組み合わせたクライオスタットを用いて転移磁場13Tを超えたM相のESRを観測すればより多くの情報が得られることが期待される。ストリップラインに関してはシリコーンとスタイキャストで制作することに成功した。そこでまずストリップライン法の基礎データを金属人工格子および鉄板を用いて収集した。その結果Co/Cu人工格子では有名な巨大磁気抵抗がきれいに観測されFe/MgO人工格子および鉄板では鉄によるESRが明瞭に観測された。したがってストリップラインのサイズなどの基本的技術はこれからの観測で確立した。その結果当初の予想より大きな試料サイズが必要なことが明らかとなりUPd_2Al_3は現在制作中であるが、ストリップライン法の技術が確立した点では本研究は十分その成果が上がったと考えられる。今後の研究展開としてはUPd_2Al_3はもとよりDyB_6などのf電子系や金属人工格子のストリップライン法によるサブミリ波ESRを行いその磁性を明らかにしたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Ohta: "Observation of Anomolous ESR Mode of CsCuCl_3 in Submillimeter Wave Region" J.Phys.Soc.Jpn.62. 3011-3014 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] S.Imagawa: "High Field ESR of Spin-Peierls System CuGeO_3" Physica B.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Ohta: "FMR Measurements of Fe/MgO Multilayers in Submillimeter Wave Region" J.Magn.& Magn.Mater.126. 544-546 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Ohta: "MagneticAnisotropy of Fe/MgO Multilayers Determined by Submillimeter Wave FMR" J.Phys.Soc.Jpn.62. 4467-4473 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2020-05-15  

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