研究概要 |
小西・金子モデルの量子シュミレーションはすでに実施されて、量子相関は測定された。この系に対して、量子論を用いて計算された相関関数は、古典論を用いて計算された相関関数をかなりよく模倣していることがわかった。この系の量子カオスは、量子スピン系のXYモデルと関係している。現在、統計力学の基礎との関連を調べている。近い将来に論文を投稿する[1]。 加えて、2自由度カオス系であるEchardt系の波動関数の位相空間での可視化を研究した。結果の一部分は、解説[2]で用いられた。高次元量子カオス系においても、伏見表示の有効性が確かめられた。これも、近い将来に論文を投稿する[3]。 引用文献 [1]S.Adachi:“Quantum Mechanics of the Konishi-Kaneko Model",in preparation. [2]足立 聡:「量子系のカオス」,科学,60(1994)74-83 [3]S.Adachi:“A Visualization in Phase Space of Quantum States for Multi-dimensional Chaotic Systems",in preparation.
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