• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

地震波動の数値シミュレーションの可視化技法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740283
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関北海道教育大学

研究代表者

古村 孝志  北海道教育大学, 教育学部・岩見沢校, 講師 (80241404)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード可視化 / 数値シミュレーション / 地震 / 波動 / Pseudospectral法 / 相反定理
研究概要

近年の計算機の能力の発達は地震波動場の数値シミュレーションを実用化させた。その波動計算から得られる膨大な情報を効率よく処理し、物理的に重要な波動現象のメカニズムを引き出すための手法として波動場の可視化が不可欠である。また,地震波動現象を理解する訓練のために動画教材が必要である。本研究では地震波動の可視化技法の開発を行うと共に,この技法を用いて2次元波動場の動画教材を作成した。波動計算は北海道大学情報処理教育センターの大型計算機を利用して2次元Pseudospectral法を用いて行った。その計算結果は同センターの動画作成システムを用いて可視化し,VTRに収録した。この可視化のためのアルゴリズムとのプログラミングを行った。地震波はベクトル波であり,振動モードの異なる二つの波(P波,S波)が存在する。また,これらの波は媒質の不連続点で透過,反射現象を起こすほか,異種の振動モードへの変換も起きる。そこでこれらの波同の種類を区別できるように振動モードを分離し,P波は赤,S波は緑で表示することにした。そして,これら波の発生,伝播および変換についての基本現象を理解するための動画教材ビデオを作成した。題材には1)波の発生,2)平面波の反射と臨界角,3)屈折波の発生,4)表面波の発生,5)表面波の分散,6)波の散乱などの基本現象と7)地下レーダの原理,8)反射法地震探査のイメージ,9)相反定理のイメージなどの地震探索に関するものがある。これらの成果は地震学会,物理探索学会および情報処理学会のポスターセッションで発表した。また,同教材を希望する9つの機関に配布した。今後の課題として,3次元波動場の可視化技法と動画教材の作成のための精度より高速性を重視した計算法の開発がある。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 古村孝志、竹中博士、岡部成玄: "地震波動の動画教材-物理探索編-" 物理探査学会第88回学術講演会論文集. 88. 523-528 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 古村孝志、竹中博士: "Pseudospectral法による地震波動のモデリングの効果-波面を用いた相反定理の可視化-" 物理探査学会第89回学術講演会論文集. 89. 82-85 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 古村孝志、竹中博士、岡部成玄: "数値シミュレーション法による地震波動計算とその可視化" 情報処理学会夏のプログラミング・シンポジウム「可視化」報告集. 41-49 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi