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海洋潮汐により誘導される電磁場を用いた海底下地球深部電気伝導の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740287
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関東京大学

研究代表者

藤 浩明 (1994)  東京大学, 海洋研究所, 助手 (40207519)

藤浩 明 (1993)  東京大学, 海洋研, 助手

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード地球深部電気伝導度 / 海洋潮汐 / 海底MT観測 / 北西太平洋海盆 / 高精度外洋潮汐モデル
研究概要

海洋潮汐により誘導される電磁場を用いて、海底下地球深部(ここでは地下400km、すなわち、上部マントル最下層程度までの深さを指す。)電気伝導度を研究する目的で、三陸沖の日本海溝より海側の北西太平洋海盆上に2点の海底MT観測点を設け、各々の点に海底磁力計・海底電位差計各1台計2台総計4台の測器を設置し観測を行った。測器の敷設は、本研究所の研究船淡青丸を用いて平成5年7月に行われ、順調に全ての測器を投入する事が出来た。ところが、平成5年11月に同じく淡青丸を用いて行われた測器の回収航海では、低気圧の通過に伴う悪天候に見舞われた為、全ての測器を回収する事が出来なかった。その為、11月の回収航海から約3ヶ月後の平成6年2月中旬、(株)オフショア・オペレーションの持ち船「第7海工丸」(約685t)を傭船し、改めて測器の回収を試みた結果、相変らずの悪天候や回収航海が予定より3ヶ月遅れた事による切り離し用音響トランスポンダーの電池寿命の問題等の悪条件にも関わらず、傭船した船が大きかった事もあり、幸い無事全ての測器を回収する事が出来た。
上記のごとく、最終的に全データを取得し得たのが約2週間前であり、残念ながら、全てのデータ解析が終了するまでもう少し時間が掛かりそうである。しかしながら、これまで大雑把に取得したデータの吟味・初期解析を行った範囲では、電場・磁場共に主要4分潮の様な振幅の大きな分潮については、ほぼ確実な信号強度が得られており、また、リモートセンシングデータであるTOPEX/POSEIDON衛星高度計から求めた高精度外洋潮汐夕モデル等の報告(松本、私信)も出始めている事などから、潮汐速度場を既知として行う本研究の地球深部電気伝導度探査は現時点でかなり期待出来る状況にある、と判断している。残りの期間内に、観測値を説明する地球深部電気伝導インバージョンを行い、その後成果の発表を行ってゆく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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