• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

国内の大気メタン濃度変動の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05740342
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地球化学
研究機関国立環境研究所

研究代表者

野尻 幸宏  国立環境研究所, 主任研究員 (10150161)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードメタン / 大気濃度 / 経年変化 / バックグウンド濃度 / 発生源 / 東京湾
研究概要

本研究は重要な温室効果気体であるメタンについて、その国内の大気濃度の変動を環境庁の一般大気環境測定局における観測結果のデータベースより抽出する研究を行った。そこから、国内の発生源強度の変動パターンと、世界的なバックグラウンド大気濃度の変動パターンを抽出した。
解析は、東京湾岸に位置する東京(新宿区)と川崎(川崎区)の国設大気局について試みた。1977年以来の結果の解析から、月平均値・中央値でみる限り、両局の濃度変動パターンとも、バックグラウンド大気観測局同様に、夏季に極小、冬季に極大を示した。ただし、8月に鋭い濃度低下が見られた。日内の濃度極小値は、季節にかかわらず午後2-4時頃に現れ,境界層の解消による大気の混合を示した。このため、午後2-4時の時間帯のデータを抽出すると、局所発生源の影響が最小となり、長期の大気濃度変化を解析するのに適当なデータが得られることがわかった。
つぎに,同時に記録されている風向・風速データより、両局の風向別の大気メタン濃度変動を解析した。その結果、両局とも南西の海洋性気団が吹き込むときに低濃度が出現し、その頻度が高い8月の濃度低下をもたらしていると考えられた。また、東京では南東、川崎では北東に相当する東京湾方向からの風の時に、高濃度が現れることが認めらた。この高濃度の出現は、夏季に著しく、冬季には顕著でない。この結果から、東京湾とその周辺に有為なメタンの発生源があり、夏季にその発生強度が大きいと推定された。この発生源が、周辺の埋立によるものか、水域に由来するかの研究を継続している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村岳史、野尻幸宏、大槻晃、橋本伸哉: "東京湾海水中のメタン濃度とその変動" 地球化学. 28. 47-57 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi