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マラリアの特効薬(Qinghaosu)とヘムの生物無機化学

研究課題

研究課題/領域番号 05740414
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機化学
研究機関愛媛大学

研究代表者

田嶋 邦彦  愛媛大学, 理学部, 助手 (50163457)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードマラリア / Qinghaosu / ヘモグロビン / 活性酸素
研究概要

マラリアの特効薬Qinghaosu(Q)は分子内にエンドペルオキシド基を有する漢方薬由来の薬剤である。Qとヘムの反応で生成する活性酸素種が、抗マラリア活性の作用機構として考えられているが詳細は不明であった。本研究では、ヘモグロビンとQの反応を光吸収およびESR測定によって検討したが、ヘモグロビンとQの錯生成を示唆する知見は得られなかった。次に、モデル研究として鉄ポルフィリン錯体とQの反応を検討したところ、Qのエンドペルオキシド基由来の活性酸素種(・OHラジガル)の生成をスピントラッピング測定法によって検出した。この活性酸素種は強い殺菌作用があることから、Qの薬理作用を考察する上で重要な知見である。本結果から、ヘムとQの反応で生成する活性酸素ラジカルがマラリア原虫に対して抗菌性を発現すると考えられる。しかし、ヘモグロビンとQの反応で活性酸素種が検出されなかった要因は不明であるが、おそらくヘモグロビンの中心鉄イオンの酸化状態および酸化還元電位に依存して活性酸素の生成が制御されている可能性が考えられる。そこで、ヘモグロビンのモデル錯体として分子内にイミダゾール基を修飾した鉄ポルフィリンの合成を行い、現在Qとの反応を性を検討している。本研究の結果は、生物無機化学領域の国際誌に投稿した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田嶋邦彦: "Redactive decomposition process of Fe(III)OEP-Oxygon Conplex to ron home Eron Complex." J.Bioinorg.Chem.,. 51. 283- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 田嶋邦彦: "Formation and characteizrtion of five Coordinate Superoxo Co(II)Compleaes" J.Bioinorg.Chem.,. 51. 321- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 田嶋邦彦: "ヘモグロビンとQinghaosuの反応機構と抗マラリア活性" 日本化学会誌. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 田嶋邦彦: "ヘモグロビン失活過程のESRの章“バイオESR"桜井弘(編)" 広川書店, 印刷中 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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