研究課題/領域番号 |
05740456
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
遺伝
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
辻本 壽 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 助手 (50183075)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | コムギ / 配偶子致死遺伝子 / 染色体欠失 / RFLPマーカー / マッピング |
研究概要 |
配偶子致死遺伝子をもつ系統のナリ1Bテトラ1D系統を交配し、モノトリソミックスを多数得た。このモノトリソミックスは1B染色体がヘミ接合になっているため、もしその染色体に切断が起これば、長腕と短腕に存在する貯蔵蛋白質の欠失によって欠失染色体を選抜できると考えた。1787個体の内、1B染色体上の遺伝子がコードする貯蔵蛋白質バンドを発現しない80個体を選抜した。しかし、これらの個体は、必ずしも1B染色体に欠失をもっていなかった。つまり、配偶子致死遺伝子は染色体切断を胚嚢中でも起し、胚嚢を構成する細胞が染色体異常のキメラであったことが明らかになった。そのために、胚乳形質は欠失を選抜するためには適当な標識にはならないことが分かった。そこで、染色体を分染法で観察してスクリーニングを行った。その結果、様々な部位に切断点をもつ81種類の欠失染色体をえた。この中には、二次狭窄部で切断している系統もあった。これらの系統を用いでRFLPマーカーの座位を調べている。一方、co遺伝子を標識にした6B欠失系統の選抜では、2個体のみがcoの表現型を示したのみであった。実際、染色体観察の結果、これら両系統は、6B染色体の短腕を欠失する6BLテロソームであり、co遺伝子が、動原体にかなり近い部分にあることが予想された。
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