1)画像解析による藻類量の定量 画像解析による藻類がどの程度行えるかをしらべるために、実験的にプラスチック板に付着させた藻類を画像解析と乾燥重量によって測定した。その結果、有意な回帰が存在し、画像解析により、藻類量が定量かできることが判明した。 2)藻類量と2種巻貝の相互作用 実験的に、2種の淡水性巻貝(サカマキガイとハブタイモノアラガイ)を互いに水を通じて間接的に相互作用できるように設定した実験容器を野外の池に入れ1カ月間、藻類量の変化と貝の成長、繁殖を調べた。その結果(1)サカマキガイはハブタイモノアラガイの間接的な影響で、成長が促進されが、ハブタイモノアラガイはサカマキガイの影響を受けなかった。(2)サカマキガイの個体数は藻類量と有意な相関があった。(3)藻類量は、サカマキガイの個体数とハブタイモノアラガイの個体数さらに、ハブタイモノアラガイがサカマキガイに及ぼす間接的効果によって影響されることが明らかになった。 今後、この実験をふまえて、よりミクロな空間的な藻類の分布と淡水性巻貝同士の相互作用との関係について調べていく予定である。
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