• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

急速凍結置換固定法による花粉管伸長に対するアクチンの役割についての解折

研究課題

研究課題/領域番号 05740499
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物形態・構造
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

平塚 理恵  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30246376)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード花粉管 / 急速凍結置換法 / アカマツ
研究概要

本研究は裸子植物の花粉管伸長に対するアクチンの役割について解明することを最終目的として、今回は化学固定法および急速凍結置換固定法を用いアカマツ花粉管先端の微細構造の解折を行なった。その結果これまでに以下のことが明らかになった。
1.化学固定法による微細形態観察
(1)花粉管はカロースとペクチンで構成される花粉粒内壁2に由来する。(2)発芽直後の花粉粒内では、花粉管核周辺に多数のミトコンドリアが密集し、ミトコンドリアは花粉管の伸長とともに管先端に移動する。
(3)管の先端部にはゴルジ由来と思われる小胞が密集し細胞膜に融合する。(4)小胞の後方にゴルジ体、ミトコンドリアのほか粗面小胞体が多数存在する。
2.液体ヘリウムによる急速凍結置換固定法による微細形態観察
急速凍結置換固定法では花粉管先端に、化学固定では見られなかった小顆粒の分布する層や一重膜に包まれた構造が観察された。また、ゴルジ体、ゴルジ小胞も化学固定と比べると状態がよかったが、微小管やアクチン繊維は見られなかった。
細胞骨格については固定の方法をさらに改善する必要があるものの、花粉管伸長に重要な役割を持つ小胞体、ゴルジ体、ゴルジ小胞の動態を解折するためには、瞬間的に固定でき、水溶性、脂溶性物質の流亡の少ない急速凍結置換固定法は有効な手段であると思われた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi