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精子鞭毛運動におけるプロテアソームの機能

研究課題

研究課題/領域番号 05740504
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 動物生理・代謝
研究機関東京大学

研究代表者

稲葉 一男  東京大学, 理学部, 助手 (80221779)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードプロテアソーム / プロテアーゼ / 精子 / 鞭毛運動 / ATP / ユビキチン / 微小管 / サケ科魚類
研究概要

精子プロテアソームは鞭毛運動のATP濃度依存的制御に関与していると考えられる。シロサケ精子のプロテアソームに対する抗体を用いた研究から、プロテアソームは精子鞭毛に局在していることを以前明らかにした。本年度は、プロテアソームの選択的抽出法、および免疫電顕法を用いて、精子内においてプロテアソームが結合している微細構造について研究を行った。まず、精子除膜モデルをホモジナイズして得られた軸糸と、単離した鞭毛を除膜して得られた軸糸のプロテアソーム活性を比較したところ、前者にその活性が強く検出されたにもかかわらず、後者にはほとんどその活性はなかった。電子顕微鏡により両者の軸糸構造を比較したところ、前者には周辺ダブレット微小管から細胞膜へ向かって伸びる突起構造が観察された。プロテアソームに特異的に反応する抗体を用いて、金コロイド二次抗体による免疫電顕観察をおこなったところ、プロテアソームは確かにこの突起構造に存在することがわかった。以上の結果から、プロテアソームは軸糸と細胞膜を連結する構造をATP依存的に切断することにより、精子の運動開始を可能にしていることが示唆された。今後は、プロテアソームが分解するタンパク質(内在性基質)を同定することが先決であると思われる。このことにより、真核細胞一般に通ずるプロテアソームの作用機序が解明できる可能性がある。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kazuo Inaba: "Purification of proteasomes from salmonid fish sperm and their Iocalization along sperm flagella" Journal of Cell Science. 104. 907-915 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Manabu Yoshida: "Sperm chemotaxis during the process of fertilization in the ascidians Ciona savignyi and Ciona intestinalis" Developmental Biology. 157. 497-506 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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